K-SOHYA POEM BLOG
私のBLOGは詩歌句の「短詩形」文芸に特化して編集している。 今はもう無くなったが、朝日新聞の大岡信「折々のうた」などの体裁を参考にして少し長めの記事を書いている。自作も多めに採り上げている。
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草弥の詩作品「柊の花」─「詩と思想」誌2016/12月号掲載・・・・・・・・・・・・・木村草弥
詩と思想_NEW
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   草弥の詩作品<草の領域>
      poetic, or not poetic,
      that is question. me free !
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──草弥の詩作品──(87)
    
        柊の花・・・・・・・・・・・・・木村草弥
               ・・・・・「詩と思想」誌2016/12月号掲載・・・・・・・

  柊(ひいらぎ)は、悪魔を祓うとかいう言い伝えで、
  家の玄関脇に植えられていたりする地味な木だが、
  鋭いノコギリ状の葉を持っている。
  この木は初冬に、その鋸歯の葉の蔭に小さな白花をつける。
  季節が寒い冬であり、しかも皆いそがしい十二月だから、
  この花に気づく人も少ないだろう。
  今この花の花盛りで十一月下旬から咲きはじめた。
  傍を通ると、すずやかな佳い香りがする。
  人によってはスズランに似た香りだという。
  花言葉は「用心」「歓迎」
  雌雄異株で、
  雄株の花は二本の雄蕊が発達し、
  雌株の花は花柱が長く発達して結実する。
  実は長さ十二~十五ミリになる核果で、
  翌年六─七月に暗紫色に熟す。
  その実が鳥に食べられることにより、
  種が散布されることになるのである。

  結構かわいらしい清楚な花である。
  図鑑を見るとモクセイ科の常緑小高木と書いてある。
  柊という名前の由来は疼(ひいらぐ)で「痛む」という意味である。
  疒(やまいだれ)に旁(つくり)に冬と書く。
  熟語に「疼痛(とうつう)」があるのをご存じだろう。
  葉の棘に触れると疼痛を起こすことから言う。
  「いら」とは「苛」で棘を意味する。
  本来、この木は関西以西の山地に自生する暖地性の木らしい。
  この頃に咲く花としては「枇杷」の花などもある。
  さざんか、茶の花などは、よく知られているものである。
  この頃に咲く花は初夏の頃に実をつける習性がある。
  年が代って節分になると、
  この木の小枝に鰯の頭を刺して、
  魔除けの縁起かつぎをする木として、一般に知られているが、
  この頃では家が小さくなって、
  この木が植えられる家が見られなくなって、
  この風習も廃れる一方であろう。

  私の第二歌集『嘉木』に
  こんな歌があるので、それを引いて終わる。

       ひひらぎの秘かにこぼす白花は
          鋭き鋸歯(きよし)の蔭なるゆふべ    木村草弥
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かねて「詩と思想」編集部から投稿の依頼があって、すみやかに提出済であったが、本日、掲載誌が発売されたので披露しておく。



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