K-SOHYA POEM BLOG
私のBLOGは詩歌句の「短詩形」文芸に特化して編集している。 今はもう無くなったが、朝日新聞の大岡信「折々のうた」などの体裁を参考にして少し長めの記事を書いている。自作も多めに採り上げている。
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藤原光顕の歌「いつからだろう」・・・・・・・・・・・木村草弥
藤原_NEW

──藤原光顕の歌──(28)

     藤原光顕の歌「いつからだろう」・・・・・・・・・・・木村草弥
            ・・・・・・・「芸術と自由」誌NO.305/2016/07/01掲載・・・・・・・・・

   柿若葉の陽が眩しい また出会えたというそんな眩しさ

   ベランダの視野のかなたは久御山町か 知らない町はいつも晴れている

   光や風が五月になった あんたはもっといいところにいるのだろうか

   生きてみたいと思う日もある (AIが神の不在を証明するかも)

   西日の交差点渡って 仕遂げれば死んでもいいというものがない

   明日のことはわからないがポケットを探るポケットにはタバコがある

   昨夜残しておいたトンカツ三切れのせちょっと丼は便利だ ホント

   いつからだろう 気がつけばしっかりと手摺り握って踏み出す階段

   これとこれはクリーニングに出して─選ぶ冬物 来年も着るつもり

   傘寿ですか傘なんですか雨ですか 八十ももう一年過ぎて
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おなじみの藤原節だが、一番後の歌

<傘寿ですか傘なんですか雨ですか 八十ももう一年過ぎて>

この歌の上句が面白い。極めて「詩的」である。 「傘」という字を分解して遊んでいる。
こういう知的遊びが私は好きである。
そして

<生きてみたいと思う日もある (AIが神の不在を証明するかも)>

という歌など哲学的である。
これからも藤原さん、文芸の世界で「遊んで」ください。 酷暑の折から御身ご自愛を。








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