K-SOHYA POEM BLOG
私のBLOGは詩歌句の「短詩形」文芸に特化して編集している。 今はもう無くなったが、朝日新聞の大岡信「折々のうた」などの体裁を参考にして少し長めの記事を書いている。自作も多めに採り上げている。
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草もみぢしてそよぐなる風ばかりゑのころ草の原たれもゐず・・・・・・・藤井常世
1c8a58b0b91d80e2901386ae04e089a5エノコロ草

   草もみぢしてそよぐなる風ばかり
        ゑのころ草の原たれもゐず・・・・・・・・・・・・・藤井常世


「エノコロ草」というのは、別名「猫じゃらし」のことである。
その名の通り、この草の穂で子猫などをじゃらすと、とても面白い。
食用の「粟」は、この草を改良したものだという。
青く茂っているときは、こんな様子である。 ↓
imagesエノコロ草

古来、この草は俳句にも、よく詠まれてきた。 それを引いておく。

 秋の野に花やら実やらゑのこ草・・・・・・・・楚常

 よい秋や犬ころ草もころころと・・・・・・・・一茶

 ゑのこ草媚びて尾をふるあはれなり・・・・・・・・富安風生

 猫ぢやらし触れてけもののごと熱し・・・・・・・・中村草田男

 父の背に睡りて垂らすねこじやらし・・・・・・・・加藤楸邨

 猫じやらし子にも手触れずなりしかな・・・・・・・・石田波郷

 木曾に入る秋は焦茶の猫じやらし・・・・・・・・森澄雄

 本日の死者と負傷者ねこじゃらし・・・・・・・・森田智子

 岐路に佇ち踊り出でたる猫じゃらし・・・・・・・・高沢晶子

 どこへでも蹤いて来る愛狗尾草・・・・・・・・竹中碧水子

 行きさきはあの道端のねこじゃらし・・・・・・・・坪内稔典

 人恋へば昏るる高さにねこじゃらし・・・・・・・・横田欣子

 君が居にねこじやらしまた似つかはし・・・・・・・・田中裕明

 子が描く遊山の絵地図ねこじやらし・・・・・・・・上田日差子

 叢雨やゑのころ草は濡れてゐず・・・・・・・・小林鱒一

 猫じやらし持てばじやらさずにはをれず・・・・・・・・西宮舞

 この道を芭蕉と曾良はゑのこぐさ・・・・・・・・板藤くぢら

 振り向けば金ゑのころの道なりし・・・・・・・・かとうさきこ

 全身で少女スキップねこじゃらし・・・・・・・・永田千代

 猫じやらし不意に思い出湧いてくる・・・・・・・・石川幸子

 絶滅の狼以後を狗尾草・・・・・・・・神戸秀子
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掲出した歌の作者藤井常世さんは、先年にお亡くなりになった。
リンクにしたWikipedia ↑ が詳しい。 アクセスされたい。


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