K-SOHYA POEM BLOG
私のBLOGは詩歌句の「短詩形」文芸に特化して編集している。 今はもう無くなったが、朝日新聞の大岡信「折々のうた」などの体裁を参考にして少し長めの記事を書いている。自作も多めに採り上げている。
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りんどう咲く由々しきことは無きごとし・・・・・・細見綾子
rindou3リンドウ

    りんどう咲く由々しきことは無きごとし・・・・・・・・・・・・・・・・細見綾子

リンドウは、最近では早生のものも出回って、長い期間見られる。
花言葉は、群生せず、一本ずつ咲く姿から「悲しんでいるあなたを愛する」「淋しい愛情」「正義」など。

リンドウ(竜胆)はリンドウ科リンドウ属の多年生植物。学名Gentiana scabra var. buergeriのものをさすことが多いが、近縁の他種や他品種を含む総称名のこともある。
湿った山野に自生し、秋に茎を伸ばして釣り鐘型できれいな紫色の花を上に向けて咲かせる。 葉は細長く、対生につく。
かつては水田周辺の草地やため池の堤防などにたくさん自生していたが、そのような場所は農業との関係で定期的に草刈りがなされ、草丈が低い状態に保たれていたため、リンドウやアキノキリンソウなどの草花が多かった。近年、そのような手入れのはいる場所が少なくなったため、リンドウをはじめ、これらの植物は見る機会が少なくなってしまい、リンドウを探すことも難しくなってしまっている。

園芸植物として、または、野草の一つとしてよく栽培される。

リンドウや他のいくつかのリンドウ属(Gentiana)の根は、竜胆(りゅうたん、龍胆とも書く)という生薬で苦味健胃作用がある。竜胆を含む漢方方剤には竜胆瀉肝湯(りゅうたんしゃかんとう)、立効散 (りっこうさん) などがある。 (但し、ゲンチアナ(Gentiana lutea)は、生薬名もゲンチアナで、やはり苦味健胃作用がある。)

竜胆、ゲンチアナともに日本薬局方に収録されている生薬である。

群生せず、一本ずつ咲く姿から、花言葉は「悲しんでいるあなたを愛する」

薬 効
食欲不振 消化不良 胃弱・胃下垂・胃アトニー 胃酸過多・胸やけ 腹痛
排尿痛 残尿感

分布生育場所
竜胆/
本州、四国、九州の丘陵の草地に自生
本州中部以北・北海道にはエゾリンドウ、本州中部以北の亜高山、高山地域には、オヤマリンドウが自生する、新潟県御神楽岳のオヤマリンドウ、新潟県越後駒ケ岳のリンドウ
本州、四国、九州の春に咲くフデリンドウ、新潟県御神楽岳のツルリンドウ 、月山のミヤマリンドウ
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たくさんの園芸種が作り出されている。

gentiana園芸種リンドウ
 ↑ 園芸種リンドウ

りんどうは古くから日本人に親しまれて来た草で、上の記事に書かれているように、「薬用」として広く親しまれてきたのは西洋医学が入ってから以後だという。わからないものだ。
文芸の世界では、古くは「万葉集」に

    道の辺の尾花が下の思ひ草今さらになどものか思はむ

また「古今集」には

    秋の野の尾花にまじり咲く花の色にや恋ひん逢ふよしをなみ

と詠われている。
秋のさびしさの中の心残る花の印象であるが、今日では、むしろ、きりっとした、そして奥深い美しさが愛(め)でられている。
掲出した細見綾子の句は、騒々しい今どきの世の中を皮肉るように捉えて秀逸である。
以下、リンドウを詠んだ句を引いて終る。

 竜胆を畳に人のごとく置く・・・・・・・・・・・・長谷川かな女

 好晴や壺に開いて濃竜胆・・・・・・・・・・・・杉田久女

 県(あがた)ふたわけに蔵王の竜胆よ・・・・・・・・・・・・佐藤鬼房

 竜胆や成吉思汗塁と伝へたり・・・・・・・・・・・・加藤楸邨

 病む色ぞ霧が看とりの濃りんどう・・・・・・・・・・・・秋元不死男

 竜胆に霧ふる泉澄みにけり・・・・・・・・・・・・西島麦南

 りんどうの午後は目を閉づ花時計・・・・・・・・・・・・秋元不死男

 竜胆や青尾根霧を吹きおとす・・・・・・・・・・・・百合山羽公

 蜂のゐてゆるるは摘まず濃りんどう・・・・・・・・・・・・皆吉爽雨

 りんどうのひらかぬ紺を供ふなり・・・・・・・・・・・・柴田白葉女

 竜胆の色ただならぬ地獄谷・・・・・・・・・・・・鷹羽狩行

 壺に挿す星のしづくの濃竜胆・・・・・・・・・・・・神蔵器

 竜胆に遠きひかりの流れ雲・・・・・・・・・・・・小口雅広

 竜胆の濃くて涼しさ濃かりけり・・・・・・・・・・・・木村滄雨

 竜胆や今も芹生の武家ことば・・・・・・・・・・・・安村佳津男


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