K-SOHYA POEM BLOG
私のBLOGは詩歌句の「短詩形」文芸に特化して編集している。 今はもう無くなったが、朝日新聞の大岡信「折々のうた」などの体裁を参考にして少し長めの記事を書いている。自作も多めに採り上げている。
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都の外れには/底なしの池があって/坊主や女の骨が沈んでいる/それを拾ってきて/部屋の中で生き返らせて遊ぶ・・・・冨上芳秀
hs08-s広沢池朝霧

        骨遊び・・・・・・・・・・・・・・・・・・・冨上芳秀

       都の外れには

       底なしの池があって

       坊主や女の骨が沈んでいる

       それを拾ってきて

       部屋の中で生き返らせて遊ぶ

       坊主は木魚を叩くが

       音感はまるでないので苛める

        女は酒を飲ませて

       算盤で計算させて間違えると

       足の裏をくすぐって

       死ぬほど笑わせる

       冬枯れの池に漁師は凍えながら

       網を投げ入れて

       遊ぶための骨を引き上げている。

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この詩も『滋賀・京都 詩歌紀行』に載るものである。
ここにいう「池」とは、作者によると嵯峨野の「広沢池」のことである。
この池は周囲1.3キロほどの割合に広い池で、989年に宇多天皇の孫・寛朝僧正が池の北西に遍照寺を建立した際に造らせたとされる。
今はもう寺はないが、昔は釣殿や月見堂があったとされ、月見の名所として大宮人や歌人が訪れ、歌を詠んだという。
この詩は、一見すると何となく不気味な感じがするが、幻想を含んだ現代詩であって、面白い。
この辺りも幾多の戦乱に巻き込まれたので、この池にも屍などが放り込まれたらしい、という設定で、この詩は成り立っている。



コメント
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わざわざ見に行ったことはありませんが、池の前を通るたび、なんとも不思議な雰囲気にとらわれます。
2017/01/08(日) 07:22:23 | URL | 2000円マスター #- [ 編集 ]
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