K-SOHYA POEM BLOG
私のBLOGは詩歌句の「短詩形」文芸に特化して編集している。 今はもう無くなったが、朝日新聞の大岡信「折々のうた」などの体裁を参考にして少し長めの記事を書いている。自作も多めに採り上げている。
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かるた切る心はずみてとびし札・・・・・高橋淡路女
matsuitengudou百人一首
 ↑ ↓ 百人一首の札
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82A2-1いろはカルタ
 ↑ いろはカルタ
unsun02うんすんカルタ
 ↑ うんすんカルタ

    かるた切る心はずみてとびし札・・・・・・・・・・・・・・・・高橋淡路女

正月の遊びとして「カルタ」は必須のものであった。カルタの語源はポルトガル語であるらしい。
カルタ遊びには「歌かるた」という小倉百人一首、「花かるた」、「いろはかるた」、「ウンスンかるた」、「トランプ」などがある。今ではトランプが主流であろうか。
掲出の写真は「歌かるた」の小倉百人一首のもの。競技用のものは「読み札」と「取り札」とに分れているが、掲出のものは歌を全部書いてあるもの。
今では、こういう古典かるたをやるのは、お正月と言えども珍しいのではないか。
「うんすんカルタ」の札や点棒なども出しておいた。 詳しくは後の方で。

「百人一首」には「恋」の札があって、昔は男女混ざって佳き恋の鞘当だったのだが、掲出句は、その情景を描いている。

「いろはかるた」は、たとえば「犬も歩けば棒にあたる」のようなもの。もっとも、これは江戸の文句で、京では「一寸先は闇」、大阪では「一を聞いて十を知る」などと変化していたという。

 ↓ 写真は、「ウンスンかるた」の内の絵札(スン唐人)である。
pao01.jpg

詳しくは下記の ↓ リンクを見てもらいたい。絵札、数札などカラーで綺麗に載っている。
「ウンスンかるた」 は、南蛮かるたを元に日本で作られた「天正かるた」から作られたと思われる日本独自のカルタ。
元禄年間の成立と言われる。75枚1組。滅亡したと思われていたが、熊本県人吉市で遊び継がれているのが発見された無形文化財という。
ヨーロッパのカードの影響を大きく受けており、歴史的にも貴重なものという。
スーツ(マーク)は、いす(棒)、ぱお(剣)、こつ(聖盃)、おうる(貨幣)、ぐる(巴)の5種類。数札は1-9まで。絵札はスン(唐人)、ウン(七福神)、レイ(王)、カバ(従士)、ソウタ(女王)、ロバイ(龍)の6種類。代表的な遊び方に「8人メリ」がある。8人が4人づつ2組に分かれて行なうゲームで、敵味方が交互に座ってトリックテイキングゲームを行なうという遊び方をする。
詳しくはリンクに貼ったところを参照されたい。

01001093_Unsunkarutanoyuugihou-2ウンスンかるた
写真 ↑ は、その遊びの写真。この写真では老人ばかりだが、検索した他のものには若い人がプレイするものもあったことを付記しておく。
九州国立博物館のサイトにも関連記事が載っているので参照されたい。

「ウンスンかるた」の名前の由来ついて次のように書かれているものがあるので紹介しておく。

<ポルトガル語で1を意味する「ウン」、最高を意味する「スン」が名前の由来とされています。また、カルタ遊びの禁止令で、昨日まで盛んに遊んでいた人が「うんともすんとも言わなくなった」ということからこの名前が付いたともいわれています。 
ウンスンカルタは、江戸時代に全国で流行しましたが、賭博(とばく)に使われたため寛政(かんせい)の改革(1787年~93年)で禁制になりほとんど廃れてしまいました。
しかし、人吉にだけは残り、今日まで伝えられてきました。> 
(「うんともすんとも」という慣用句の語源でもある)

なぜ私が、ここに「ウンスンかるた」のことを、長々と書くかというと、
私の第四歌集『嬬恋』(角川書店)に

  沙羅の花ひそかに朝の地(つち)に還りつぶやく言葉はウンスンかるた・・・・・・・・・・木村草弥

という歌があるからである。この歌は「ウンスンかるた」なるものが、いかなるものか知らない人がほとんどなので、判りにくいと評判は良くなかったが、私には愛着のあるものなので、ここに引用してみた。

以下、歳時記に載る「歌留多」の句を少し引いて終る。

 歌留多とる皆美しく負けまじく・・・・・・・・高浜虚子

 かれがれの日々を歌歌留多そらんじぬ・・・・・・・・滝井孝作

 歌留多読む恋はをみなのいのちにて・・・・・・・・野見山朱鳥

 歌かるたよみつぎゆく読み減らしゆく・・・・・・・・橋本多佳子

 刀自の読む咳まじりなり歌留多とる・・・・・・・・皆吉爽雨

 法師出て嫌はるるなり歌がるた・・・・・・・・阿波野青畝

 掌に歌留多の硬さ歌留多切る・・・・・・・・後藤比奈夫


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