K-SOHYA POEM BLOG
私のBLOGは詩歌句の「短詩形」文芸に特化して編集している。 今はもう無くなったが、朝日新聞の大岡信「折々のうた」などの体裁を参考にして少し長めの記事を書いている。自作も多めに採り上げている。
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つきぬけて虚しき空と思ふとき燃え殻のごとき雪が降り来る・・・・・安永蕗子
2029434582084203803春雪
 ↑ 花に春の雪

    つきぬけて虚しき空と思ふとき
      燃え殻のごとき雪が降り来る・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・安永蕗子


安永蕗子は熊本の人。父の創刊した歌誌「椎の木」を主宰していたが2012年3月17日、膵臓癌により死去。92歳。
昭和31年「棕櫚の花」50首で第2回角川短歌賞を受賞。
この歌は、「つきぬけて」と表現されるのだから「虚しい」とでも言うような、ポワンと何もない空だと思っていたら、突然、空から「燃え殻」と言われるように、
一般には「牡丹雪」と呼ばれる大きな雪がはらはらと降ってきた、という意味であろうか。
自然のあり様をよく観察して歌にされている。昭和37年刊『魚愁』所載。
川野里子の「短歌とエッセイ」に安永蕗子第二歌集『草炎』に触れたものがあるので、ご覧になるとよい。

以下、安永の歌をひいておく。

   何ものの声到るとも思はぬに星に向き北に向き耳冴ゆる

   かすかなるものに見をれど降る雪の当然にして虎杖(いたどり)を博つ

   飲食(をんじき)のいとまほのかに開く唇(くち)よ我が深淵も知らるる莫けむ

   紫の葡萄を運ぶ舟にして夜を風説のごとく発ちゆく

   街上にさるびあ赤きひとところ処刑のごとき広場見えゐる

   かへり来てたたみに坐る一塊の無明にとどく夜の光あり

   死を越ゆる方途たまはらざりしかば今の現つのくれなゐ椿

   文芸は書きてぞ卑し書かずして思ふ百語に揺れたつ黄菅(きすげ)

   西安と呼びてほのかに翳りくる四声悲泣の音あるらしも

   いづくにか水をついばむ嘴(はし)の音一尾呑まれてゐる水の音

   もろともに愛(を)しき命は満月に遠く礼(いや)して吾と吾が犬

   薄明の西安街区抜けてゆく奥のかまどに粥煮ゆる頃
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「雪」も、いよいよ終わる季節である。
内村直也作詞、中田喜直作曲になる♪「雪の降るまちを」♪という歌があるが、私はこの歌が大好きで、
カラオケで歌えと言われれば、冬ならば、この歌を選ぶ。
このサイトはメロディーと歌詞と楽譜が出るので、ご覧いただきたい。

動画を出しておくが、削除されたらゴメンなさい。 ↓



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