K-SOHYA POEM BLOG
私のBLOGは詩歌句の「短詩形」文芸に特化して編集している。 今はもう無くなったが、朝日新聞の大岡信「折々のうた」などの体裁を参考にして少し長めの記事を書いている。自作も多めに採り上げている。
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アンソロジー『詩と思想詩人集2017』所載「あなたの名前どう訓むの」・・・・・木村草弥
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   草弥の詩作品<草の領域>
      poetic, or not poetic,
      that is question. me free !
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──草弥の詩作品──(88)
    
       あなたの名前どう訓(よ)むの? ・・・・・・・・・・・・木村草弥
        ・・・・アンソロジー「詩と思想詩人集・2017」所載2017/08/31土曜美術社出版販売刊・・・・・・

            あなたの名前どう訓(よ)むの?    木村草弥

       (先生) ご入学おめでとう!
    皆さんの名前を読み上げるのに必要だから
   「読み方」を教えてください
    山川心桜さん
      (生徒) 「やまかわ こころ」です
      (先生)  ハイわかりました。
    (ひとり言つぶやく) 「桜」の字は読まないわけね。
   読まないのなら余計な桜の字をつけるな。
      (先生②) この字は二〇一六年の女の子の名前
        トップです。「ここあ」と読ませる例もあります。
      (先生)  ほう。 では次。
    佐藤奏人くん
       (生徒)  「さとう たくと」です
      (先生)  ハイわかりました。
    (ひとり言つぶやく) 奏(かなで)るから「タクト」ですか。
     連想ゲームですな。
    では次。
    鈴木大和くん
      (生徒)  「すずき ひろと」です
      (先生)  ハイわかりました。
        (ひとり言つぶやく) 昔は大和(やまと)だったのにな。
      (先生②) 「やまと」と読ませるのも多いですよ。
        この名前は二〇一六年ベストテンに入ってます。
      (先生)   では 横山杏さん
      (生徒)  「よこやま いちご」です
    (先生) (ひとり言つぶやく) エッ。(絶句)
    杏(あんず)を苺と訓(よ)むのか。似て非なる植物なのに。
            これもベストテン入りなのか。
    では次。
   片山柊希くん
      (生徒)  「かたやま しゅうき」です
       (先生)  ハイわかりました。
        (ひとり言つぶやく) これは、まっとうだな。
    これもベストテン入りの名前だというのか。
    もっとも柊(ひいらぎ)なんて地味な植物を知ってるのか。
    棘のある葉っぱの植物だが、
    節分には鰯の頭を刺して戸口にかざす風習がある。
    有名な歌人に宮柊二(みやしゆうじ)という人が居た。
    北原白秋邸に住み込み門下生となったが復員して戦後、
    短歌結社「コスモス」を主宰し大結社に育てた。
    目覚むれば露光るなりわが庭の
         露団々の中に死にたし     宮柊二

    あと先生はクラス全員の名前の訓(よ)みを覚えた。
    そして珍妙な「宛て字」の名前の連続に疲れ果てた。
    やれやれ。

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「詩と思想」編集部から、かねて出稿要請のあった原稿を、既に提出済みだが、本日付けで刊行されたので出しておく。
今どきの子供の名前の付け方には多大の疑問が提出されている。 この機会を捉えて一石を投じる意味で詩にしてみた。いかがだろうか。



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