K-SOHYA POEM BLOG
私のBLOGは詩歌句の「短詩形」文芸に特化して編集している。 今はもう無くなったが、朝日新聞の大岡信「折々のうた」などの体裁を参考にして少し長めの記事を書いている。自作も多めに採り上げている。
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おとこたちはみなぺにすをもっていた /いっしょうわすれられないとおもうできごとを/あくるひにはわすれた ・・・・谷川俊太郎
張り型~1
 ↑ 鼈甲製の張形  江戸時代に大奥で使われていたとされる。湯で柔らかくして、綿を詰めて利用した。

      おとこたち・・・・・・・・・・・・・・・・・谷川俊太郎

  おとこたちはみなぺにすをもっていた
  いっしょうわすれられないとおもうできごとを
  あくるひにはわすれた
  すいっちひとつでうつくしいおんがくが
  死のむこうからながれでて
  そのほうがくへとおとこたちは
  じぶんをいくえにもおりたたむ

  <のぞみをたたれても のぞまぬことにはけっしてなれることはない>
  ゆかのうえのひとつぶのこめが
  とおいぬかるみでめをふくことをおそれて
  くるしみのときをすごすために
  さらにひどいくるしみのものがたりをよむ
  おとこたちはみなぺにすをもっていた
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詩人谷~1
 ↑ 谷川俊太郎

更に、もう一つ関連する詩として下記のものを引いておく。

      からだ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・谷川俊太郎

  男が男のからだのかたちしてしか
  生きることのできないのはくやしい
  かたちのないこころだけであったなら
  もっと自在にあなたと交われるものを

  だがことばよりくちづけで伝えたいと
  そう思うときのこころのときめきは
  からだなしでは得ることができない
  いつか滅ぶこのからだなしでは

  こころがどこをさまよっていようと
  こころがいくつに裂けていようと
  女がただひとつのからだのかたちして
  いま私のかたわらにいるのはかなしい

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これらの詩は、詩集『日々の地図』1982年集英社刊に載るもの。
この詩の末尾の「かなしい」がカナ書きになっているところが曲者である。ここは「悲しい」とも「愛しい」とも読み解けるところで、この辺が詩の面白さである。
読後の、あなたの感想は、いかがだろうか。
谷川
 ↑ 新潮社1994/11刊

谷川俊太郎には、ここに出したような本があり、母の私的な、性的な手紙を、あからさまに披露されている。
こういう態度こそ文学者のものである。
だから、私が彼の性的な詩を引用した意図も理解されたい。


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