K-SOHYA POEM BLOG
私のBLOGは詩歌句の「短詩形」文芸に特化して編集している。 今はもう無くなったが、朝日新聞の大岡信「折々のうた」などの体裁を参考にして少し長めの記事を書いている。自作も多めに採り上げている。
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白南風や裏木戸を開けて日輪・・・・・野崎憲子
5361062白南風
海程

      白南風や裏木戸を開けて日輪・・・・・・・・・野崎憲子

この句は、私の友人から貰った金子兜太・主宰「海程」誌に、秀句として、主宰が抽出したものである。
「白南風」の説明として、下記を引いておく。  ↓

< 鳥羽・伊豆の漁師は、梅雨始めの強い南風を黒南風、梅雨期間中の強い南風を荒南風(あらはえ)、梅雨明けを白南風と呼ぶという。
九州西北部では、今でもこのことばを使っているが、白や黒は、雲の色からの命名である。
すなわち、梅雨中の陰雲な日の南風が黒南風で、そよそよと吹く季節風である。ただし、荒南風は黒南風が強くなって、出漁などに好ましくない風のこと。
白南風は、梅雨が明けて黒雲が去り、空に巻雲や巻層雲が白くかかるころ、そよ吹く南からの季節風のことである。

歳時記では、黒南風は仲夏(六月六日~七月六日)、白南風は晩夏(七月七日~八月七日)の季語に配されている。
「おもろさうし」には、黒南風に相当する語は見当たらない。しかし、梅雨明けのころの南風のことをうらしろ(浦白)と言っている。
まはえ(真南風)という語もある。これも白南風と見て良い。唐・南蛮から富を運んだ風のことだろう。いわゆる夏至南風のことである。夏至南風という語は「おもろ語」にはない。
案外あたらしいことばなのかも知れない。
なお、久高島には、フシ・アギ(星上げ)という風に名がある。この風は黒南風に相当するだろう。 >

「黒南風」と「白南風」のことについては先日のブログで書いた。 「白南風」と言ってもイメージ化出来ないので、イメージとして掲出のような画像を出しておく。
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ここに引かれている他の句を挙げておく。
もちろん引用は私の独断で、季節に合うものを引いたことを了承されたい。

   夏うぐいす自己陶酔のありにけり・・・・・・・・・平山圭子

   死後少し残る聴力夕かなかな・・・・・・・・・松本夕二

   熱帯夜言葉出て行く歯の透き間・・・・・・・・・水上啓治

   母の来て小鳥をつかむ仕草かな・・・・・・・・・水野真由美

   ぼーっと灯り一重瞼を閉じにけり・・・・・・・・・三井絹枝

   草いきれ皮虜は牢のようでもあり・・・・・・・・・茂里美絵

   猫が触れゆくしずかな柱夏の家・・・・・・・・・森央ミモザ

   撫でるごとトマト湯むきす子は遠し・・・・・・・・森岡佳子

   滝壺をやがて去る水青き真昼・・・・・・・・・山本勲

   遠さかる漢(をとこ)のごとく八月も・・・・・・・・柚木紀子
   
   逃げ水のどこにも逃げ場なき瓦礫・・・・・・・・・有村王志

   捨て犬を連れてジューンブライドや・・・・・・・・・石川義倫

   夏橙その手ざわりの過去(むかし)を言う・・・・・・・・・伊藤淳子

   ずぶ濡れの姉が桑の実くれしかな・・・・・・・・・大西健司

   屋根裏に蛇這う音の昭和かな・・・・・・・・・奥山津々子

   雨立ち込めて昆虫展の奥に人・・・・・・・・・小野裕三

   泡となる金魚のことば戦の匂い・・・・・・・・・狩野康子

   鬼百合やひとり欠伸は手を添えず・・・・・・・・・川崎千鶴子

   大ぶりの蜘蛛の巣いい仕事してるなあ・・・・・・・・佐々木香代子

   夏山に雨の襞なす無辺なり・・・・・・・・・佐藤紀生子



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