K-SOHYA POEM BLOG
私のBLOGは詩歌句の「短詩形」文芸に特化して編集している。 今はもう無くなったが、朝日新聞の大岡信「折々のうた」などの体裁を参考にして少し長めの記事を書いている。自作も多めに採り上げている。
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烈日に緑蔭つくる高槻の垂るる細枝のこともなげなる・・・・窪田章一郎
img39141b0azik6zjケヤキ

   烈日に緑蔭つくる高槻の
      垂るる細枝(え)のこともなげなる・・・・・・・・・・・・・・窪田章一郎


「槻」の木とはケヤキの高木のことであるらしい。
写真にケヤキ並木を出してみたが、このくらいの樹木になれば「緑蔭」も豊かであろうし、この歌のように「細枝」も何ということもない「こともなげ」な光景だろう。
今しも「烈日」の容赦ない暑い日々である。
父の窪田空穂の短歌結社の名が「槻の木」だった。この歌は歌集『定型の土俵』(94年刊)所載。

窪田 章一郎(くぼた しょういちろう、1908年8月1日 ~ 2001年4月15日)は、歌人。窪田空穂の長男として長野県東筑摩郡島立村に生まれる。旧制豊山中学校(四年修了)を経て早稲田大学文学部国文科卒。1943年、武川忠一らが創設した早稲田大学短歌会に指導役として参加。そこから発展した歌誌『まひる野』を創刊主宰した。早稲田大学講師、教授、名誉教授を歴任。国文学者としては西行研究の第一人者であった。

1980年、「素心臘梅」で第14回迢空賞受賞。1988年、「窪田章一郎全歌集」で第11回現代短歌大賞受賞。1995年、「定型の土俵」で第2回短歌新聞社賞および第10回詩歌文学館賞受賞。

門下に馬場あき子、岩田正、篠弘、島田修三などが居る。

掲出歌の「烈日」に因んで、次のような歌を選んでみた。

  透きとほる枝さき宙を射す白日(まひる) 一途に山毛欅(ぶな)の木の芽炎え立つ・・・・・・・・鈴木実

  にほひたつ舗装道路の炎昼を戸籍抄本いつぽん取りぬ・・・・・・・・・・・・・・・前川佐重郎

  入り日にもなほ落日の瞬間がありてたまきはる内に沈みぬ・・・・・・・・・・・・・・岡井隆

  素はだかの入り日砂漠に見届けて城去る時を尖る三日月・・・・・・・・・・・・・・田中成彦

  こんなにも赤いものかと昇る日を両手に受けて嗅いでみた・・・・・・・・・・・・・・山崎方代

  落日は一天四海の光吸ひかく燿ふや炎と燃えて・・・・・・・・・・・・・・・・比嘉美智子

  むらさきに砂を焦がして炎上すメソポタミヤの大き落日・・・・・・・・・・・・・篠 弘

  焔立ち大き日輪のゆるぎ出づるたまゆら地球自転を速む・・・・・・・・・・・・植松寿樹

  アナトリアに今沈みゆく太陽の器となりて湖輝きぬ・・・・・・・・・・・・・大原輝子

  けさ首里の太陽(テイダ)はおぼろ顔のない女のように日傘をひろげ・・・・・・・・・佐野豊子

  太陽も滅びに向かふと読みて知り心ふるへき少年の日に・・・・・・・・・・・・宮地伸一

  ビルのうへの雲輝けり彼方にはあらむ太陽の灼熱の球・・・・・・・・・・・・浜田棟人

  没つ陽の大きたゆたひにめくるめくにんげんといふこの身もてあます・・・・・・・・・成瀬有


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