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K-SOHYA POEM BLOG
私のBLOGは詩歌句の「短詩形」文芸に特化して編集している。 今はもう無くなったが、朝日新聞の大岡信「折々のうた」などの体裁を参考にして少し長めの記事を書いている。自作も多めに採り上げている。
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香山雅代詩集『粒子空間』
粒子空間

 ・・・・・河・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・香山雅代

雲を 浮かべて

河を

舟が ゆく



一艘は 有限を ゆく舟

片や 無限を ゆく舟

はたして 櫂を あずけられた手は

河の 真中で ゆきちがった

舟のうち そとを 互に 確かめて



ゆったりと

時空を 湛える河

雲を

浮かべる

河を ゆく

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香山雅代の詩集『粒子空間』は2008年6月に編集工房ノア から刊行された。
私の詩集『免疫系』の贈呈が縁で交友が始まったばかりである。
この詩集の「あとがき」で彼女は
<意識と無意識の識閾下に拘泥したモティーフの細分化への希求>と書く。
このことは「詩」を書く者にとっては、とても大切で、極めて適切な表白である。
彼女は、戦中、戦後を通して「能楽」の世界に親しんできたという。
「六麓会」という能・狂言の研究者の仲間入りをしているらしい。
また「日本歌曲振興会」という会に入って、いくつかの歌曲の作詞をし、作曲されて演奏されているという。
いま詩壇では「朗読」活動が盛んだが、こういう歌曲に詩を載せるというのも大切なことで、敬意を表したい。
既刊詩集など。
1965年 詩集『楕の埋葬』
1971年 詩集『黄金色した領土を司どる天使の伝説』
1981年 詩集『空薫』
1982年 日本現代女流詩人叢書5『香山雅代詩集』
1985年 詩集『慈童』
1992年 詩集『虚の橋』
1999年 詩集『雪の天使』
2000年 Essays『露の拍手』
2001年 詩集『風韻』


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