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K-SOHYA POEM BLOG
私のBLOGは詩歌句の「短詩形」文芸に特化して編集している。 今はもう無くなったが、朝日新聞の大岡信「折々のうた」などの体裁を参考にして少し長めの記事を書いている。自作も多めに採り上げている。
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樹々の記憶を求めて ここは何処? 自由というのは怖い・・・・木村草弥
樹々の記憶0001

  樹々の記憶を求めて ここは何処?
   自由というのは怖い・・・・・・・・・・・・・木村草弥


この詩は私の第三歌集『樹々の記憶』(短歌新聞社)に載せた一連の一行である。
以前から何度も『樹々の記憶』から引用してきたので、この本について書かなければならないと思って、今回は、この本を採り上げる。
掲出した写真がカバー装丁である。写真は娘・ゆりから提供してもらった。
では、この一連を引用する。

  樹々の記憶・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・木村草弥

瞬間(とき)の迷路を辿れば ここは何処?地平線まで歩いてゆこう

月は動き続け波はうねり続け わたしは歩き続けよう

柔らかな言葉が織り成ししなやかな波が引いてゆく 夢ではない

時を紡ぐ糸から手を放し 道は一つ曲がり角ではよく考えて

新月に導かれるまま夢の森へと それが私の生き方になるかも

樹々の記憶を求めて ここは何処?自由というのは怖い

私はどこから来たか 今ここにいる私という希望と自由

夢を約束できる人などいない 「時」は絶望を与えることもある

思い出されるのは楽しいことばかりではない 樹々の記憶は遠く

<日々これが己に輝く最後と信ぜよ>聖なる警句に従って生きよう


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エンヤ

この「樹々の記憶」という題名は、丁度その頃聴いていたアイルランドの歌姫・エンヤのCDのアルバムが 「The memory of trees」 というのであり、そこから借用したものである。このアルバムの歌詞からも多くの示唆をえている。厳密に言うと、エンヤのアルバムの場合、このアルバムに限らず、歌詞はニッキー・ライアンとその妻・ローマの力によるものが多いようである。
ケルトの旋律を世界中に知らしめたのは何と言ってもエンヤの力である。
エンヤの音楽は聴き手である我々に、深いイマジネーションを喚起する。解説者によると、これは「ケルト的叡智」に発するものだと言ったりする。アルバムに添えられた歌詞の原文を見ると、ケルト語(ゲール語)らしきものが書かれており、それらの響きが我々をケルト的な雰囲気にひたらせるのであろうか。
因みに、エンヤのことについて少し触れておく。

1962年にドニゴール州グウィードアに生れたエンヤは芸名を<enya>と表記するが、本名はEithne Ni Bhraonain と綴ってエンヤ・ニ・ブレナンと発音する。Ni は~家の娘という意味を持ち、つまり「ブレナン家の娘エンヤ」というわけである。
エンヤの父親がパブをやっているとかで、先年アイルランドに行く機会があったので聞いてみたが、私たちのツアーのルートからは相当離れていて、無理だった。
このことは紀行文にも書いた。

私の詩の、この一連は、およそ楽しい雰囲気のないものに終始しているが、この本を出した頃も妻の体調がよくなく、そういう私の憂愁が全体に流れている。
それに「自由というのは怖い」というようなフレーズは、その頃、自由律歌人と言われる人たちと付き合いはじめた私だが、彼らの作品が詩としての「韻律」から遠いことに幻滅し、「自由律というのは詩としての韻律を離れれば、ただの散文になってしまうぞ」という私からの強烈なメッセージをも秘めているのである。だからこそ「自由というのは怖い」という表現になっているのである。こういう私の発するメッセージに気づいてくれる人がいなくて、歯がゆい思いをしていた頃である。

エンヤの曲は書き物をしたりしている時にも、BGMのように流しながら物を書いても差し支えがなく、私の友人のフランス文学者のT君なども推奨していた歌姫である。
このエンヤのCDと私のこの本は、私の中で一時代を形作るものとして、私の中に深く根ざしている。

コメント
コメント
夏の日の幻想や
    Sohyaさま

 Enya、大好きです。僕も時々拝借してBGMに使っています。

 又この歌集の御歌に、真夏の日の淋しきを感じ、深く感銘を受けました。有難う御座いました。是非御歌集を求めたいのですが、どうしたらよろしいのでしょう。

 そろそろお盆の時季ですが、今日は迎え火、何か懐かしい薫りがして参りました。どうぞご機嫌よう!
2009/08/13(木) 15:27:22 | URL | 硯水亭歳時記 Ⅱ #xxIaUQbE [ 編集 ]
エンヤ
こんばんは。
綺麗な夜空の星に誘われて来てみれば、私も大好きなエンヤのCDジャケットが・・・
美人であるだけでなく、声の美しさ、容姿の端麗さ、大好きです。手作業をするときに、私もBGMに使うことが多いです。

現在木星がよく見える時期です。↑のような星空も憧れですね。街中では見られません。彼女の歌声は、こんな星が降るような声です。
2009/08/13(木) 21:12:51 | URL | 阿修羅王 #QmhNi1cU [ 編集 ]
エンヤは海外演奏はしませんのでね
■阿修羅王さま。
お早うございます。
齢をとると、前夜十一時頃まで起きていても
早朝三時とかに目覚めてしまい、困ったものです。
今朝も二時半に目覚めてNHKk「深夜ラジオ」を
聴いたりしています。
いま起きて、パジャマ姿のままPCを開きました。
「エンヤ」のことは何度か旧ブログに書きましたが
2006年に「アイルランド紀行文」にも書いてますので
ご覧ください。(カテゴリから入れます)

■松本さま。
私の歌集は、手元にも在庫切れが多く、進呈できません。
「月次掲示板」に載せてあります通り、ネット「古書店」に
出回っていることがありますから、よろしく。
2009/08/14(金) 04:21:45 | URL | sohya #- [ 編集 ]
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