FC2ブログ
K-SOHYA POEM BLOG
私のBLOGは詩歌句の「短詩形」文芸に特化して編集している。 今はもう無くなったが、朝日新聞の大岡信「折々のうた」などの体裁を参考にして少し長めの記事を書いている。自作も多めに採り上げている。
202007<<12345678910111213141516171819202122232425262728293031>>202009
藤原光顕の歌「秋晴れ」13首・・・・木村草弥
たかまる_NEW

──藤原光顕の歌──(36)

     藤原光顕の歌「秋晴れ」13首・・・・・・・・・・・・木村草弥
                ・・・・・「たかまる」2018/01所載・・・・・・・

             秋晴れ        藤原光顕

   秋晴れ 軽い靴音はあのおばさんだがんばれがんばれのテンポで過ぎる

   秋晴れ 助けてといったん言えば助けの要る人になりそうで

   がけうえのさらちに子どもが立っているふたりで夕日をみているみたい

   ぐいっといけばまだ飲み込める 食いものだろうが言葉だろうが

   珍しい雲見てくれと言ってくる 200km離れた画面の町から

   夕刊の認知症の記事読みながらまたはなくそをほじくってしまう

   老眼鏡を拭いなおして読み返す村上春樹「女のいない男たち」

   ながら見のドラマを消してなんとなく耳に残った「時は過ぎたよ」

   「もう帰るは」たしかに聞こえた 眠れない一夜をそこにいてくれたのか

   混むレジでとつぜん喚きそうになる なんてことない 大丈夫まだ

   なんとかなった証しのようにスーパーのレシート溜まるバッグの底に

   こころざし果たさなければ帰れない「ふるさと」唄い楽しい時間

   ベランダの蜘蛛の巣で枯葉がヒラヒラするたぶんそのままで冬を越す
-------------------------------------------------------------------------
お馴染みの光顕ぶしである。

<がけうえのさらちに子どもが立っているふたりで夕日をみているみたい>

この歌は谷内六郎の絵をみているような趣のメルヘンチックな作品である。
「自由律」とは言っても、多くの作品は57577の定型のリズムになっている。
こういうところに、日本伝統の音数律が生きている、と言えるのではないか。伝統は無視できない。

今号は2018年一月号なのだが、今日、到着したし、また新年には、ぜひ載せたい企画があるので、敢えて2017年内に載せた。
ご了承をお許しいただきたい。 有難うございました。 ご無事で、ご越年を。


コメント
コメント
コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する
トラックバック
トラックバック URL
トラックバック
copyright © 2020 Powered By FC2ブログ allrights reserved.