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K-SOHYA POEM BLOG
私のBLOGは詩歌句の「短詩形」文芸に特化して編集している。 今はもう無くなったが、朝日新聞の大岡信「折々のうた」などの体裁を参考にして少し長めの記事を書いている。自作も多めに採り上げている。
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月刊「茶の間」連載「木村草弥の四季のうた」第七回・・・・木村草弥
茶の間_NEW

茶の間②_NEW

──月刊「茶の間」連載──(7)

       月刊「茶の間」連載「木村草弥の四季のうた」第七回・・・・・・・・・・木村草弥

       朝まだき茶を焙(ほう)じをればかうばしき香りただよふ一丁先まで

忙しい新茶製造の時期が過ぎても、茶問屋には、やるべき仕事がたくさんある。
農家や仲間の問屋からの仕入れに忙殺され、茶の鑑別や値決めなど神経をすり減らす。
 その一方で、荒茶を加工して茶を「製品」にしなければならないし、得意先への商品の発送にも急(せ)かされる。
 掲出した歌は、そんな情景の一コマであり、小売店などでは客の勧誘のために店頭で「ほうじ茶」機を動かしたりするものである。

   遠赤外線の火を入れをればかぐはしき新茶の匂ひ作業場に満つ

   茶撰機(センベツク)はぷちぷちぷちと小さき灯(ひ)を点滅しつつ茶を撰(よ)り分くる

   定温の零度の気温保たれて冷蔵倉庫に茶は熟成す


 作業場での仕事も機械化されてて近代化が進んでいる。そんな情景の歌を並べてみた。        
 一方、季節は今しも「梅雨」の真っただ中である。  

   梅雨空へ天道虫が七ほしの背中を割りて翔(と)びたつ朝(あした)

   土鈴ふる響きおもはせ驟雨(しゆうう)きて梅雨あけ近しと知らすこのごろ


 梅雨は植物には天然の恵みなのである。葉を摘まれ、疲れた茶の木は水をたっぷりと吸って休む。
 ところが年によっては日照り続きとなることがある。

   酷暑とて茶園に注ぎやる水を飲み干すごとく土は吸ひゆく           
 
 強力なポンプを使って水を流し込むように潅水する。滅多にないが日照り続きの年には苦労する。

 夏場にも茶問屋にはやることが多い。秋から年末にかけての超繁忙期に備えて茶の製品の在庫を積み増して行かなければならない。
 こんな風にして茶問屋の夏は過ぎてゆくのである。               
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連載も半ばを越えた。
今号が着く頃には梅雨の最盛期になっている。
嫌な雨の毎日だが、茶の木にとっては休息の季節なのである。
記事の中で茶撰機(センベック)という個所があるが、これは、この機械の名前であり、この会社の「登録商標」になっている。
画像では「せんべつき」とルビが振られているが、これは編集者がしたことであり、私の原稿との「異同」を示すために、敢えて違った表記にしておく。
このリンクを見てもらえば判ることだが、この機械も今の新型は方式も違って、物凄く進化したのである。販売も世界に進出している。
私の歌の場面は「光電管式」選別ということになる。
本文には書ききれないことなので敢えて書き添えておく。 ご了承を得たい。



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