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K-SOHYA POEM BLOG
私のBLOGは詩歌句の「短詩形」文芸に特化して編集している。 今はもう無くなったが、朝日新聞の大岡信「折々のうた」などの体裁を参考にして少し長めの記事を書いている。自作も多めに採り上げている。
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月刊「茶の間」連載「木村草弥の四季のうた」第十一回・・・・木村草弥
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──月刊「茶の間」連載──(11)

     月刊「茶の間」連載「木村草弥の四季のうた」第十一回・・・・・・・・・木村草弥

        釜の湯のちんちんと鳴る頃あひの湯を注ぐとき茶の香り立つ

 秋から初冬の季節を迎えて、茶の美味(おい)しい季節になってきた。
 時しも菊の咲き誇る季節でもある。

     嵯峨菊が手花火のごと咲く庭に老年といふ早き日の昏(く)れ

     菊の香はたまゆら乳の香に似ると言ひし人はも母ぞ恋しき


 そんな季節は遠い昔の思い出や乳ごもる記憶の母に心を馳(は)せさせたりする。
 この季節になると茶の木に初霜が置くようになってくる。
 そして葉蔭には、ひっそりと清楚な茶の白い花が見え隠れして咲いている。
 茶業者は、この季節を待ち構えていたのである。これからが一年の中で茶の需要の最盛期なのだ。
 年間の売上げの半分以上をこれからの二か月ほどで占めるのだ。
 夏の間に加工して冷蔵倉庫に貯蔵しておいた茶が、次々と出荷されて行く。何とも喜ばしい季節だ。

 連載もあと一回となるので亡妻を詠んだ歌の抜書きを許されよ。

      賞味期限切れた顔ねと言ひながら鏡の中の妻は紅ひく
 
      コーラスのおさらひをする妻の声メゾ・ソプラノに冬の陽やさし


 亡妻は大学に居るときは教会の聖歌隊でコーラスを歌っていた。
 結婚してからも地元のコーラスでソプラノを歌っていたが声が出なくなりメゾ・ソプラノに替わった。
 私は妻の晩年の闘病に付き添て伴走したのが唯一の救いである。
 そんな妻との日々を後の歌集などに記録し得たのが嬉しかった。 

 この季節はさまざまなことを思い出させる。そんな心境の歌を引いて終わりたい。

      秋暮れて歯冠の中に疼(うず)くもの我がなせざりし宿題ひとつ
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秋が深まってきて、お茶が美味しい季節になってきた。
今年の夏が異常に暑かったので、この思いが、ひとしお、である。
記事中にも書いたが、あと連載も十二月を残すのみになった。
連載の依頼を受けて取り組んだのが、丁度一年前の今頃である。
さまざまのことが去来するが、先ずは本文をお読みいただきたい。



                    
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