FC2ブログ
K-SOHYA POEM BLOG
私のBLOGは詩歌句の「短詩形」文芸に特化して編集している。 今はもう無くなったが、朝日新聞の大岡信「折々のうた」などの体裁を参考にして少し長めの記事を書いている。自作も多めに採り上げている。
201811<<12345678910111213141516171819202122232425262728293031>>201901
金子彩(金原まさ子)「十七枚の一筆箋」・・・・・木村草弥
金原_0001
 ↑ 第四句集『カルナヴァル』草思社2013/10/08第三刷

──新・読書ノート──

     十七枚の一筆箋  金子 彩 (金原まさ子)

   鶴に化りたい化りたいこのしらしら暁の

   なぜ紫の鬘なのか幸彦忌

   覗かせてもらえなくても納屋は罌粟

   山羊の匂いの白い毛糸のような性

   片腕の駆者をあらそい日と月よ

   いなびかり乞食(かたい)とねむる妃にて

   膝抱いて胎児出没銀河系

   満月のカリンに向きて五分と五分

   禁書購いたるカマキリを軟禁す

   精靈の家からきのこたちわあわあと

   筥いっぱいの櫛焼く父よ秋ま昼

   心電図直線木犀の香がそこらじゅう

   臈たけていたり次の間の草雲雀

   ちちと流れははと淀みて紅葉鮒

   猿のように抱かれ干しいちじくを欲る

   冬が来るとイヌキが云えり枕元

   あれは鶏頭の跫音時間切れ告げに

            「らん no.56」より転載

金原まさ子については ← ここで書いたので参照されたい。
彼女が2017年に亡くなって、はや一年余が経った。
「週刊俳句」の最近号に記事が載ったので「転載」させてもらった。
ここに引いたのは「週俳アーカイブス」に載るものである。
この作品は、2012-02-05に「らん no.56」に発表されたもの、だという。
前の記事にも書いたが、ずっと以前の作品は伝統的な俳句の音律に則っていたが、次第に自由奔放な作風になり、いわゆる破調が多くなった。
ここに引いた作品も多分に「破調」だが趣ふかい。
彼女はあちこちに作品を発表していて、名前も様々に変えているらしい。
ここに引いたものでは「金子彩」という名前になっている。
私は、こういう自由奔放な作り方が好きである。 ご鑑賞いただきたい。


コメント
コメント
コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する
トラックバック
トラックバック URL
トラックバック
copyright © 2018 Powered By FC2ブログ allrights reserved.