FC2ブログ
K-SOHYA POEM BLOG
私のBLOGは詩歌句の「短詩形」文芸に特化して編集している。 今はもう無くなったが、朝日新聞の大岡信「折々のうた」などの体裁を参考にして少し長めの記事を書いている。自作も多めに採り上げている。
202007<<12345678910111213141516171819202122232425262728293031>>202009
船団の会・編「朝ごはんと俳句365日」・・・木村草弥
船団_NEW

──新・読書ノート──

      船団の会・編「朝ごはんと俳句365日」・・・・・・・・・・・・・木村草弥
               ・・・・人文書院2018/10/30刊・・・・・・・

坪内稔典氏が主宰する「船団の会」の皆さんが書いた「朝食」をめぐるエッセイと句と、季語などを配した一冊である。
365日の日付順に一ページに二日分づつ載せてある。
この本のはじめのところに、「はじめに」という坪内氏の3ページの文章がある。
これを見ると、私と同じ「朝型」人間らしい。
午前3時ころに起きて、パソコンを起動させて、朝食までの時間が「仕事タイム」なのだとある。
私は、さすがに三時には起きないが、四時頃には起きてPCを作動させて、「下書き」にして保存してあるブログの記事をアップする。
この記事はFBとTWにリンクするようになっていて、その操作も行う。
そして到着したEメールに目を通す。毎朝40~50通の来信があるが多くは「広告」であり、それらは即刻「削除」する。
坪内氏は有名人だから、これらの件数も多いだろう。

この本は春夏秋冬の四つに分けて、日付順に載せられている。
例えば、「春」の章では、編集委員の鶴濱節子の「お隣りの雉」という二ページのエッセイが載っている。
彼女は大阪大学のキャンパスに隣接するところに住んでいて、それで、
「あっ、お隣りの大阪大学のキャンパスで雉のケンタロウが鳴いた」、と書かれている。

2月1日 碧梧桐忌
  今日の季語 如月

タコライス。ミートソーススパゲティを食べた翌朝の我が家の定番である。
ご飯の上にのせるのは、前夜に残ったソースの他に、千切りのレタス、プチトマト、チーズ。
あとトルティーヤチップスを砕いたもの。大人はチリパウダーをかける。
スパゲッティを食べている時から、翌朝のタコライスが楽しみだ。
そういえば、子供の頃、母がケーキを作ってくれた翌朝に、食パンに余った生クレームをつけて食べるのが好きだった。
少し先の、少しの楽しみを思うことは、幸せなことだと思う。  (静岡・杉山聡)

    如月とタコの代わりに入れるモノ



夏の章では、

  夏の林檎   衛藤夏子

ごはん、ごはん朝ごはん。
朝の林檎は金の林檎。
夏の林檎はすかすかだ。
何でも食べるよ、わたしたち。
ごはん、ごはん朝ごはん。

ヘンな詩である。こどものころ、妹と創った歌だ。
わが家では、「朝の林檎は金の林檎」と言って、母親が朝ごはんの果物に林檎を多用した。・・・・・

という書き出しのエッセイが載っている。

5月1日  メーデー
  今日の季語  皐月

懲りずに勤めているため、朝食に優雅さはない。
それでも今日は、妻手作りの文旦ジャムが爽やかさを運んでくれる。
果皮も使っているので、本当はマーマレードだよ、と妻。
文旦は愛媛の西条に越したばかりのK氏が送ってくれた。
齢七〇間際に再婚した彼だが、バイク二台で四国中を駆け回っている。
厚めの食パンにたっぷりと塗って、マンデリンを挽いたコーヒーで流し込む。
陰暦皐月は梅雨の時季だが、今の皐月は風が薫る。
私は満員の山手線に乗るが、K氏は風の中、今日は何処を疾駆するのだろう。   (千葉・赤石忍)

     手作りのジャムざわめいて皐月渡



秋の章では、

    母の味噌汁      薮ノ内君代

・・・・・子供の頃の朝ごはんは、一番に思い出すのが味噌汁。次に卵焼き。
ウィンナーソーセージ、納豆など。納豆は藁に包まれた昔ながらの納豆だ。・・・・

というエッセイで始まる。

8月1日  水の日
   今日の季語  葉月

中学生を引率した三泊四日のキャンプの最終日を迎えた朝、携帯も圏外になってしまうような山の中での不自由極まりない生活も今日で終わりである。
今日はテントを撤収し、後片付けをするだけなので、朝食は至って簡素に、ロールパン三個、お湯で温めるだけのフランクフルト一本、常温保存可能の牛乳パック一個だけである。
今回は尋常ではない雨の連日で、毎日が泥だらけ。
あー、でもそれもあと数時間の辛抱だ。
そう思うとこんなシンプルな朝食もとてもうまく感じられる。
今晩は刺身で一杯やるか。     (静岡・静誠司)

     葉月のね勲章かもよ泥団子



冬の章では

   リフレッシュ        陽山道子

農家の朝は冬でも早くて寒い。
・・・・・・今、わたしが一番気に入っているのは、ミニミニの庭のテーブルでコーヒーとパン、果物などの朝食。
自分で育てた花々や緑の垣根、街路樹の欅を見上げながらメダカに餌をやり、雑誌を見たり、垣根の向うの歩道を歩く人たちを
静かに眺める。
そんなゆったりした時間が好ましい。・・・・・

11月1日   十三夜
   今日の季語  霜月

通勤の朝の起床は五時半。
連れ合いが老犬の散歩に行っている間に朝食の準備。
バナナ半分、林檎四分の一に自家製ヨーグルト。
これは島根の親戚から分けてもらった株に牛乳を継ぎ足し十年近く作り続けているもの。
酒漬けのクコと胡桃を砕いたものを上に載せハチミツをかけて食べる。
「超熟」食パン、セロリと人参を煮つけたスープ(昨夜の残り)。コーヒー。 
加えて、昨年人生初の入院生活をした連れ合いは四錠の薬と牛乳。
テーブル下の老犬はバナナと林檎の欠片をもらえるのを辛抱強く待っている。     (東京・三宅やよい)

     霜月の日だまり好きでこの犬は

----------------------------------------------------------------------------
短い文章なので、皆さん、楽しんで書いているようだ。





  

コメント
コメント
コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する
トラックバック
トラックバック URL
トラックバック
copyright © 2020 Powered By FC2ブログ allrights reserved.