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K-SOHYA POEM BLOG
私のBLOGは詩歌句の「短詩形」文芸に特化して編集している。 今はもう無くなったが、朝日新聞の大岡信「折々のうた」などの体裁を参考にして少し長めの記事を書いている。自作も多めに採り上げている。
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詩誌「カルテット」6号・・・木村草弥
山田_NEW

──山田兼士の詩と詩論──(16)

      詩誌「カルテット」6号・・・・・・・・・・・・・木村草弥
                ・・・・・2019/02/02刊・・・・・・

詩誌「カルテット」は、図版でも読み取れるように、山田兼士、江夏名枝、山下泉、田原 の四人の同人による年刊(?)詩誌である。
だから雑誌の名前を「QUARTETTE」という所以である。
江夏名枝さんは、三井葉子さんが尽力された萩原朔太郎記念とをるもう賞受賞から羽ばたかれた人であるから、次のような詩作品を載せておられる。

    コワイワナア──三井葉子さまへ    江夏名枝

   「あんたたち、盗んだ ! 」
   東京の詩人さんに、しゃらっと云ったんですって
   そのとき目をパチクリしたでしょ、きっと
   トーキョーの詩人さんたち

   「テンノーさん盗んで、東に持ってった ! 」
   三井さんは可憐に、わたを編むみたいに譲らなくて
   いにしえよりも深きに遡ってしまう   
   昭和の御代を生きて

   問うて喰う
   (あんたら、いつまでも薄っぺらい ! )
   いたずらなのか、菩提樹の葉か
   チクリと刺すのか、気まぐれなのか

   とをてくう
   雨ヤ風トタタカッテ
   勝ッタリ負ケタリシテモ
   シャアナイネン

   嗚咽する電話口の石原吉郎をいなした
   いまは透ける葡萄色の湯のなか

         山田兼士「コワイワナア 三井葉子さん追悼」に導かれ

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この詩は、在りし日の三井さんの口ぶり、仕種を彷彿させて秀逸である。
短時間ではあったが、三井さんの許の身を寄せた者として、身につまされる作品であった。

その他、ここには「公開対談」として2018/11/18の、関西詩人協会総会での「詩を書くことをめぐって」という小池昌代と山田兼士の対談の記事が面白い。

巻末の「詩集カタログ2018」には、私の詩集『修学院幻視』も採り上げてもらっている。

簡略な紹介だが、終わります。 ご恵贈有難うございました。






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