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草弥の詩作品<草の領域>
poetic, or not poetic,
that is question. me free !
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『修学院幻視』評・・・・・・・・・・・・・高階杞一
・・・・・「ガーネット」87所載・2019/03/01・・・・・
修学院は江戸時代初期に即位した後水尾天皇が上皇時に造営した離宮。
その広大な敷地にひろがる庭園は日本でも有数の池泉回遊式の名園となっている。
本書にはこの離宮の主で一流の歌人でもあった後水尾院の数々の女性遍歴が描かれている。
作品の筆致はほとんど散文に近いものだが、中に和歌を挟み、また現代用語を取り入れるなどして、ユニークな詩集に仕上がっている。
著者は歌人でもあり、現在89歳、パソコンを駆使してブログもこなすなどその旺盛な精力には脱帽。
お上は
馴染みの お冬を呼ばれたのだが
寒くて 炬燵を出られなかった
夜は しんしんと 更けていった
〈お上 よい知恵がありますのえ
こたつがかり と言いますのえ〉
と言って お冬が お上を誘った
炬燵に入ってのプレイである
お冬は お上の膝の上に座り
こたつ台に手をつきながら 挿入する
座位の後背位である
これは 炬燵を利用した冬限定の体位である
お冬は 炬燵に手をつきながら
一心に 腰を振った
(「こたつがかり──お冬の巻」より)
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敬愛する高階先生から、的確な評をいただき、有難く拝見いたしました。
ここに全文を転記して感謝に替えたい。 有難うございました。
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