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K-SOHYA POEM BLOG
私のBLOGは詩歌句の「短詩形」文芸に特化して編集している。 今はもう無くなったが、朝日新聞の大岡信「折々のうた」などの体裁を参考にして少し長めの記事を書いている。自作も多めに採り上げている。
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藤原光顕の歌「ごちゃまぜ」20首・・・木村草弥
たかまる_NEW

──藤原光顕の歌──(39)

     藤原光顕の歌「ごちゃまぜ」20首・・・・・・・・・・・・・木村草弥
                ・・・・・・「たかまる」No.113/2019.4掲載・・・・・・・・

           ごちゃまぜ       藤原光顕

   あの人はもういないときめるそんな別れがまたふえて 春
   とりあえず安泰と受けとっておく「春になるまでじっとしています」
   それだけのことで人生を終わらせた少女の顔をテレビは映す
   「これええわ」一目で決めた枯野の絵 たしかソウルの土産物屋で
   つらい日ばかりじゃなかったわよ 宥めるような写真出てくる
   動き出す前の呼吸を調える背へくる間合い「どうしましたか?」
   その方が気が楽だろうさりげなくちょっとだけ不利な立ち位置にいる
   あれからもう三年というせつなさでよみがえる 雨のJR京都駅
   わが庭の老木の幹撫でながら柿は若葉が好きというひと
   四光年のかなたあの人はとんでいる あの日の私ととんでいるはず
   整形の予約を覚えていたから〇 兜太がすぐに出てこない朝
   コントのような一冊だけで筆を断った東福さんも逝ってしまった
   淀川県知事なんておかしな人にも会った そんな詩人もいたんだホント
   鯛遊子も死んで八年 缶ビール一本足して 暮れるにまかす
   誕生日の花9月2日はミョウガとある花言葉は忍耐 ふかく諾う
   去年今年採ってやらねば雑草に譲ったらしい蕗の領域
   洗濯機に三日溜まっていた嵩が今日はストーブの前に積まれて
   白菜にツナ缶、ウインナ、味噌、出汁の素、卵でとじて一丁あがり
   説明を読んでまた見て15分 ふわ玉きのこ炒めらしきものできる
   なんにも言わず見ていてくれるだけでいいひとりの酒は不味いさびしい
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届くのが遅れていたので、どうされたのかと思っていた「たかまる」誌が届いた。
相変わらずの光顕ぶしである。
一先ず、安心である。
この一連を見ていると、僅かだが、光顕さんの日常のヒトコマを見るようである。
無理せずに事故からの復帰に努めていただきたい。

この本に載る「阪神心景」という本で「伊丹三樹彦」が書いていて、うかつにも、もう死んだと思い込んでいたマチガイに気づいた。
彼は白寿、つまり99歳で生きていることを知る。
十年ほど前に脳出血で倒れたが生きているのである。 失礼いたしました。
このブログでも何度か「伊丹三樹彦」を採り上げたことがある。
そんな「旧人」たちの消息を知るのも、この「たかまる」誌ならでは、である。
この号には、岡山の「小見山輝」の遺作集の紹介や「福田廣宣」の本のことなども書いてある。

私にも関わりのある「故人」たちの消息である。それらの人たちの冥福を祈りたい。
ご恵贈有難うございました。


          

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