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K-SOHYA POEM BLOG
私のBLOGは詩歌句の「短詩形」文芸に特化して編集している。 今はもう無くなったが、朝日新聞の大岡信「折々のうた」などの体裁を参考にして少し長めの記事を書いている。自作も多めに採り上げている。
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ああ皐月 仏蘭西の野は火の色す君も雛罌粟 われも雛罌粟 ・・・与謝野晶子
thumb5ヒナゲシ

W 274 1873 Papaveri ad Argenteuil ma5 Mモネひなげし
↑ クロード・モネ「アルジャントゥイユの雛罌粟」 サイズ50×65 オルセー美術館蔵

      ああ皐月 仏蘭西の野は火の色す
           君も雛罌粟(コクリコ) われも雛罌粟 (コクリコ) ・・・・・・・・・・与謝野晶子


夫の与謝野寛を引いたので、妻の晶子の有名な歌も引いておく。
ヨーロッパでは野草で、初夏の花である。 所によっては野原一面に咲いていて、この歌のように「真っ赤」に染まるようである。
私は何度もフランスに行ったが、車窓から見えるのは、初夏には真っ赤なヒナゲシであり、盛夏にはエニシダの真っ黄の色である。

ヒナゲシ(雛芥子、雛罌粟、学名:Papaver rhoeas)は、ヨーロッパ原産のケシ科の一年草。
グビジンソウ(虞美人草)、コクリコ(フランス語: Coquelicot)、シャーレイポピー (英語: Shirley poppy) とも呼ばれる。
フランス語のコクリコ Coquelicot は雄鶏の真っ赤なトサカの色から名付けられたという。
なおスペイン語では「アマポーラ」という。その名の、よく知られた「アマポーラ 唄」があるだろう。

耐寒性の一年草で、草丈50cm~1m位になる。葉は根生葉で、羽状の切れ込みがあり無毛である。
初夏に花茎を出し、上の方でよく分枝し、茎の先に直径5~10cmの赤・白・ピンクなどの4弁花を開く。
現在タネとして売られているものには、八重咲きの品種が多い。
ケシやオニゲシに比べるとずっと華奢で、薄い紙で作った造花のようにも見える。

虞美人草は、中国の伝説に由来している。 夏目漱石の小説の題名として、よく知られている。

秦末の武将・項羽には虞と言う愛人がいた。項羽が劉邦に敗れて垓下に追い詰められた時に、死を覚悟した項羽が詠った垓下の歌に合わせて舞った。

力拔山兮氣蓋世 (力は山を抜き、気は世を覆う)
時不利兮騅不逝 (時利あらずして 騅逝かず)
騅不逝兮可奈何 (騅の逝かざる 如何すべき)
虞兮虞兮奈若何 (虞や虞や 汝を如何せん)

— 垓下歌(垓下の歌)『史記』巻7項羽本紀 第7 司馬遷、『漢書』巻31陳勝項籍傳第1 班固

この舞の後に彼女は自害した。彼女を葬った墓に翌夏赤くこの花が咲いたという伝説から、こう呼ばれる。
なお虞美人の自害云々については、女性の貞操がとやかく言われるようになった北宋代からであり、『史記』、『漢書』ではそのような記述は無い。

花言葉
恋の予感
いたわり
思いやり
陽気で優しい
忍耐
妄想
豊饒

俳句にも詠われている。

     陽に倦みて雛罌粟いよよ くれなゐに ・・・・・・・・ 木下夕爾

yosanoakiko-660x350与謝野晶子
↑ 与謝野晶子の肖像と直筆の筆跡



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