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K-SOHYA POEM BLOG
私のBLOGは詩歌句の「短詩形」文芸に特化して編集している。 今はもう無くなったが、朝日新聞の大岡信「折々のうた」などの体裁を参考にして少し長めの記事を書いている。自作も多めに採り上げている。
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国家より犬猫供出命令来北海道割当十万七千匹・・・長谷川知哲
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──<非>季節の歌──

     国家より犬猫供出命令来
            北海道割当十万七千匹・・・・・・・・・・・・・長谷川知哲


短歌結社「短歌人」で、こんな歌とコメントを見つけた。
コメントには、こう書かれている。
<軍馬の碑はあるが、殺された犬猫の碑はない。寒さの中で戦う兵隊さんの外套や軍靴を作るため、国中の無数の犬猫が供出命令を受ける。>

続いて、こんな歌が引かれている。

     仏壇の抽斗に戦死せし叔父の
            ブリキの型押し勲章ひとつ・・・・・・・・・・・・・・長谷川知哲


コメントには、こう、ある。
<兵卒を、英語ではexpendables、消耗品と呼ぶ。冗談のような、薄っぺらなブリキの勲章が帝国より下賜される。グリコのおまけに似ている。 >
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久しぶりに、短歌の中に「知性」を見た、という気がする。
先の戦争の、「狂気」のような時代を、何も知らない世代には、こういうことも、きちんと言っておかなければならないだろう。
人間だけでなく、今はペットととして愛玩されている彼らにも、こういう受難の時代があったのだよ、ということである。
私も初めて知る事実である。
また、日本軍は兵卒を「消耗品」と呼んだのは知られていることだが、「英語」でも、そう呼ぶ、と、このコメントには書かれていて、悲痛な思いになった。

「短歌人」の作者の、誠実な知性を見せていただいたので、敢えて転載させてもらった。 
有難うございました。





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