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K-SOHYA POEM BLOG
私のBLOGは詩歌句の「短詩形」文芸に特化して編集している。 今はもう無くなったが、朝日新聞の大岡信「折々のうた」などの体裁を参考にして少し長めの記事を書いている。自作も多めに採り上げている。
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佐伯泰英『日の昇る国へ』新・古着屋総兵衛十八・・・木村草弥
佐伯_NEW

──新・読書ノート──

     佐伯泰英『日の昇る国へ』新・古着屋総兵衛十八・・・・・・・・・・木村草弥
                  ・・・・・新調文庫2019/06/01刊・・・・・・・・

このシリーズが今回をもって完結することになった。
思えば、このシリーズの始まったのは十九年も前である。
私は、シリーズが出る度に買い求めて読んできた。
書棚の一段、二段を、これに当てて所蔵してきたが、昨年、蔵書整理のときに、まとめて当地の城陽市図書館に寄贈した。
その後の本も読後は一冊づつ寄贈した。佐伯の本は閲覧希望者が多くて、図書館からの寄贈申し出があったからである。
今回も、読んだら寄贈するつもりである。

     古着太市開催の二日前、将軍家斉近習、自称御用取次古瀬嶺斎なる旗本が古着太市の売上の一部を公儀に上納せよと
     圧力をかけてきた。・・・・・
     そして、バタヴィアのカイト号を引き取りに、一族三百余名を従え、いよいよ総兵衛が海を渡る。
     夢と希望を乗たて「武と商」の物語、ここに完結。

シリーズを終えるにあたり、佐伯が一文を書いているので、それを引いておく。

<新・古着屋総兵衛完結の辞
 新・古着屋総兵衛シリーズも巻を重ねて十八巻『日の昇る国へ』で完結することになった。
 旧作古着屋総兵衛影始末『死闘』を刊行したのが平成十二年七月ゆえ十九年前のことだ。
 スピンオフ『光圀』を加えるとシリーズは全三十巻の大作になった。・・・・・
 シリーズを完結するとき、どの折も、「これでよいのだろうか」という迷いが作者を悩ます。・・・・・
 物語の背景も十六世紀の越南ホイアンの日本人街から六代目総兵衛勝頼が主人公の十八世紀初頭、
 そして、本名グェン・ヴァン・キ、改名して鳶沢総兵衛勝臣が活躍する新・古着屋シリーズが
 十九世紀の初めとむ、何世紀にもわたる物語だ。

 作者の執筆年齢も五十八歳から七十七歳と十九年余にわたっている。
 このシリーズの一作を書くために他のシリーズの二倍のパワーとエネルギーが要った。
 だが、・・・・・これ以上、・・・・・この物語を書き続ける体力はないとことを悟った。・・・・・
 時代小説は虚構の物語だ。だが、同時に過去の史実の中で成り立つ創作でもある。・・・・・
 さて次をどうするか。・・・・
 しばし、・・・・・頭を空っぽにしようと思う。>

巻末に「解説」として、木村行伸が全シリーズの概略を書いている。
「対談・木村行伸×佐伯泰英」 ← アクセスして読んでみてもらいたい。

次回作が、どんなものになるか、期待しておこう。


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