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K-SOHYA POEM BLOG
私のBLOGは詩歌句の「短詩形」文芸に特化して編集している。 今はもう無くなったが、朝日新聞の大岡信「折々のうた」などの体裁を参考にして少し長めの記事を書いている。自作も多めに採り上げている。
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藤原光顕の歌「晩春の庭」15首・・・木村草弥
芸自_NEW

──藤原光顕の歌──(42)

      藤原光顕の歌「晩春の庭」15首・・・・・・・・・・・・・・・木村草弥
                 ・・・・・・「芸術と自由」誌2019/No.318掲載・・・・・・・・

         「晩春の庭」       藤原光顕  

   陽の溜まり 伐ってしまった枇杷の木がまだあるような晩春の庭
   わたくしのいない世界のなつかしさ古い畳に陽が射している
   天神さんの池畔で鯉など描いている若い背中が絵になっている
   粗鬆症ではなく四度骨折した 骨折ったことは数えきれない
   今年も咲いた躑躅遺影に見せてやる四年前とおなじ笑顔に
   無造作に本売っていた若い日の後悔がまた積ませてしまう
   希望日時こまかく分けて 束の間の留守をねらって宅配は来る
   西日の交差点渡って 仕遂げれば死んでもいいというものがない
   虎視眈々という勢いで 落ちた硬貨は一気に狭い隙間に潜る
   自転車も乗れなくなって歩いて行く 敗けると決まった投票所まで
   したがると言えばされたくない側がきっとどこかにいるんだと思う
   絶え間なく喋っているがわかっいる 傍目にはただの独り言です
   要る要らぬ分ければ大抵要らぬものけれど要るもの部屋にあるから
   いずれにしても途中で死ぬんですからと笑った顔は途中だったか
   体調悪いし頭の調子もっと悪いし わほっきのお部屋覗いて過ごす
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藤原さんの作品が載った「芸術と自由」誌が送られてきた。
相変わらずの藤原節だが、作品の出来具合は、藤原さん主宰の「たかまる」よりも、いい。
これは多分、「たかまる」誌だと、自分の冊子だからという油断があるからだろう。
「自転車も乗れなくなって歩いて行く 敗けると決まった投票所まで」という歌を拝見すると、藤原さんは偉い、と思う。
私など政治には、アベには絶望しているから、ここ三年ほど投票に行ったことがない。
余計なことを書いてしまった。暑さに向かう折から、どうぞ御身ご自愛ください。


     

           
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