FC2ブログ
K-SOHYA POEM BLOG
私のBLOGは詩歌句の「短詩形」文芸に特化して編集している。 今はもう無くなったが、朝日新聞の大岡信「折々のうた」などの体裁を参考にして少し長めの記事を書いている。自作も多めに採り上げている。
202007<<12345678910111213141516171819202122232425262728293031>>202009
啼くこゑの力あるこゑさざんくわのあたりより来るよき朝なり・・・福沢敦子
800px-Tree_Sparrow_August_2007_Osaka_Japan.jpg

    啼くこゑの力あるこゑさざんくわの
       あたりより来るよき朝(あした)なり・・・・・・・・・・・・・・・福沢敦子


この歌を含む一連を引いておく。

        雀ご・・・・・・・・・・・・・・・・・福沢敦子

     水木より黄楊の木へ土へわらわらと雀ごは来ぬ窓近くまで

     月の気配うしろにありて道にいでしわれはゆつくり呼ばれてをりぬ

     かがやきて瞬く間に過ぎし者ありとして昨日けふ思ふべく

     水にもどし手にあまるなり中国の長白山の黒木耳なる

作者は昭和16年生まれの「夏至」という歌誌に拠る歌人である。
伝統的な、しっとりとした歌作りをする人で、佳い歌に仕上がっている。描写が精細である。

 *原発もしかり地球上の核のごみの無害となるまでの歳月おそろし   福沢敦子

という鋭利な時代を詠んだ歌も他のところにあるが、角川「短歌年鑑」令和二年版には、この方の名前がない。
どうされたのだろうか。気になるということを書き留めておく。

田舎でも、スズメの数が、ずいぶん減ったという印象である。
スズメは人間と共に棲息する鳥で、人家に巣を作るのだが、巣を作りにくい構造の家が増えたためではないか、と言われている。
上に引いた一連は必ずしもスズメを全部詠んではいないが、以下は「寒雀」 「ふくら雀」を詠んだ句である。

    石舞台踊るふりして寒雀・・・・・・・渡辺伝三

    とび降りてすぐには飛べず寒雀・・・・・・・山口美琴

    寒雀祈願絵馬より翔ちにけり・・・・・・・飯岡良一

    酒蔵の庇をこぼれ寒雀・・・・・・・堀口まゆみ

    日だまりの庇に並ぶ寒雀・・・・・・・津田喜美

    一羽来て仲間呼び寄す寒すずめ・・・・・・・長澤勇

    厨事終へてふと聞く寒雀・・・・・・・南部静季

    日溜りはふくら雀の安座かな・・・・・・・野田ゆたか

    軒先にふくら雀のみじろがず・・・・・・・河村文香

    相寄りてふくら雀や寒の軒・・・・・・・山口丘刀



コメント
コメント
コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する
トラックバック
トラックバック URL
トラックバック
copyright © 2020 Powered By FC2ブログ allrights reserved.