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K-SOHYA POEM BLOG
私のBLOGは詩歌句の「短詩形」文芸に特化して編集している。 今はもう無くなったが、朝日新聞の大岡信「折々のうた」などの体裁を参考にして少し長めの記事を書いている。自作も多めに採り上げている。
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秋暮れて歯冠の中に疼くもの我がなせざりし宿題ひとつ・・・・・・・・・木村草弥
gmikaduki三日月

  秋暮れて歯冠の中に疼くもの
   我がなせざりし宿題ひとつ・・・・・・・・・・・・・・木村草弥


この歌は私の第一歌集『茶の四季』(角川書店)に載るもので、自選にも入れているのでWebのHPでもご覧いただける。
この歌は、今からだと、もう十数年前の作品になるが、私の経て来た人生を溯ると、数々のやり残したこと、果たせなかったこと、などのもろもろが浮かんで来て、
それを「宿題」という言葉で表現したもので、作った頃から私自身の気に入った作品だった。
具象だけを詠う人には、判りにくいなどの批判も受けたが、歌というものは目につく具体だけを詠んだらいい、というものでもない。
この歌は以前から、ぜひ記事にしたいと思っていたが「秋暮れて」という季節の言葉が入っているので、今日まで時季を待っていたのである。
気がつくと、もう時雨の降る11月半ばになってしまったので、この時期を外すわけにはいかないので、今日づけで載せることにする。
この歌は「原風景」と題する章名のところに入っているもの。この歌の前後の歌を引いておく。

     寧楽(なら)山・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・木村草弥

  突き抜けるやうな青空秋ふかみ世渡り下手で六十路すぎゆく

  ねこじゃらし風の言葉にうなづきて白雲ひとつ遊ぶ秋の野

  淋しうて西へ歩けばいとほしきものの一つよ野菊咲きゐる

  老鹿がふぐりを垂れて歩みゐる寧楽山あたり秋澄みわたる

  秋暮れて歯冠の中に疼くもの我がなせざりし宿題ひとつ

  茶祭を終へ来て辿る琴坂の萩の白さよ秋も闌(た)けゆく

  私が死んでもやはり陽はのぼり地球の朝がきらきらはじまる

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私の歌だけでは芸がないので、もう立冬は済んだのだが「秋の暮れ」を詠んだ句を引いておく。

 誰彼もあらず一天自尊の秋・・・・・・・・飯田蛇笏

 彼の女今日も来て泣く堂の秋・・・・・・・・河野静雲

 鯉も老いこの寺も古り幾秋ぞ・・・・・・・・高浜年尾

 驚けば秋の鳥なる烏骨鶏・・・・・・・・加藤楸邨

 天を仰げば身の錆おつる秋なりけり・・・・・・・・高柳重信

 しとしては水足す秋のからだかな・・・・・・・・矢島渚男

 白樺や秋は風からかと思ふ・・・・・・・・高田風人子

 しみじみと共に老醜寺の秋・・・・・・・・石川風女

 星はみな女性名詞や羅馬の秋・・・・・・・・マブソン青眼

 ヴィクトリア駅より秋の終列車・・・・・・・・友田喜美子

 蛇の縞まで美しく見せて秋・・・・・・・・山下しげ人

 朝は鳥夕べはけもの啼きて秋・・・・・・・・和田耕三郎

 愉しまず晩秋黒き富士立つを・・・・・・・・山口誓子

 帰るのはそこ晩秋の大きな木・・・・・・・・坪内稔典

 残り時間気にしています晩秋です・・・・・・・・湯山珠子





コメント
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歯冠
昨年、左下の奥歯を抜歯し、左下に生えている歯は1本だけになってしまいました。
高価なのと顎の骨にボルトを埋め込むのが怖くて悩んでいたのですが、先日、思い切ってインプラントの施術を受けました。
今、歯のない部分にボルトが埋め込まれている状態です。
ボルトが顎の骨に固定されるのを待って、2ヵ月後には人口の歯がつきます。
「歯冠」より連想してしまいました。
変なコメントごめんなさい。
2009/11/17(火) 12:30:59 | URL | シルバ #- [ 編集 ]
私の歯は全部「自前」です
■シルバさま。
コメント有難うございます。
女の人は「出産」なさるので、どうしてもカルシューム分を取られるので、歯が悪くなるようです。
そんな、あなたには悪いのですが、私は上の左右の「親知らず」が横向きに出て悪さをするので、仕方なく抜きましただけで、残りは全部自分の歯です。
「8020」どころか、虫歯で治療して被せてあるものの、入れ歯は一本もありません。
特別に歯磨きを丁寧にやるとかのことは全くしていません。
私みたいなのを関西では「歯性(しょう)が良い」と申します。
ごめんなさいね。自慢たらしくなるので、記事には何も書きませんでした。
では、また。


2009/11/17(火) 16:25:35 | URL | sohya #- [ 編集 ]
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