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草弥の詩作品<草の領域>
poetic, or not poetic,
that is the question. me free !
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「信天翁」私信と抽出歌・・・・・・・・・・・・北神照美(「塔」会員)
春というのに出かけることを控えておりますが、ごく近所へ買物に行きましても、桜の蕾がふくらみ、たんぽぽが咲き、からすのえんどうが花をつけていました。
このたびは、まだきちんとお礼も書いておりませんうちに、私の歌集『ひかる水』書評をブログに載せていただき恐縮しております。
木村様は、とても多才な方で、歌集、詩集、歌文集など溢れるように出版されており、その情熱を羨ましく思うばかりです。
お目にかかったのは『昭和』の批評会でした。その時も若々しい方だと思っておりました。
それからも貪欲な知的創造をすごいことだと思っておりましたが、いまは「未来山脈」に属しておられるのですね。
この前の東京での記念大会には私も出席させていただきました。
また「詩歌句協会」の大会にも出席して詩集に触れたりいたしましたので、私も以前より、口語短歌や詩に親しんでおります。
それでも、まだ、やはり「信天翁」の一連が、しっくりとくるように思いますが、「散文の短詩」として読んでもよい、という「あとがき」に納得して他の作品を読みました。
定型の口語短歌ではないので、「石の物語」「森の記憶」「森の記憶②」など面白いと思いました。
私は昭和二十三年生まれなので、市の薬剤師会で活動したり、仕事をしたりしていたことも昨年で一応終わりました。
木村様が九十歳で、こんなにも旺盛な活躍をされているのですから、私も頑張っていこうと思っております。
以下は共感する一連です。
森の記憶②
私たち人間は聳え立つ巨木に対して畏るべき威厳を感じる
深い森や木立に対して不気味な懐かしい気配を感じる
樹木は人間が人間として生き始める遥か十数億年も前から
地球環境に適応する術を編み出して生き続けてきた
人間は生きるために樹木を必要とするが樹木は人間を必要としない
人間の身体を構成する六〇兆の細胞のひとつは
人間を作る以前から樹木の細胞と長い付き合いがある
かつてスペイン人は樹木を大切にしなかった
世界の海を制覇したスペイン人の活力は森の衰退と共に失せた
樹が少なければ水を呼ばない。乾燥するのは樹が少ないからだ
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