

↑ コンクのサント・フォア聖堂のティンパヌム(タンパン)
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草弥の詩作品<草の領域>
poetic, or not poetic,
that is the question. me free !
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──「未来山脈」掲載作品──(31)
「最後の審判」・・・・・・・・・・・・・木村草弥
・・・・・・・・2020/07掲載・・・・・・・
最後の審判 木 村 草 弥
フランス、コンクのサント・フォア教会の「タンパン」
タンパンとは教会の扉の上部の半円形のアーチ部分
キリストの上げた右手に神の国、
下げた左手に地獄の有様が彫られている
十二世紀初めから一一三〇年頃の作品である
シトー会の聖ベルナールは先立つクリュニー会の華美さを嫌った
イエス・キリストの清貧な生活に帰れ、ということである
だが、そのシトー会にしてからが讃美歌合唱に血道をあげていた
ロマネスクの時代は「ヨハネ黙示録」の時代と言われる
『新約聖書』の最後を飾る歴史物語が定着していった
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ヨーロッパの「中世」を語ることは、なかなか難しい。ヨーロッパの周縁部からの蛮族─異教徒が何波にもわたって侵入し、大混乱に陥っていた。
当然、キリスト教界も混乱を極め、「終末思想」が支配した。
「最後の審判」というのがささやかれた。
蛮族の襲来を何とか乗り切った後は、また別の精神世界が展開するが、それは、また別の機会に。
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