
怖い・・・・・・・・・・・・・・・根来真知子
怖いもんって
そら嫁はんにきまってますがな
なにがやさしいですか
なにがしとやかな京おんなですか
芯はきついですわ
こないだもな・・・・・・・
<Nさんの眼がここでマジになった>
ついこのあいだも
捨てたつもりの電話番号のメモ
見つけられましたんや
へぇ ちょっとかわいらしい子ぉどしたんや
嫁はん そのメモをつきつけてひと言
「家(うち)にあるもんは買わんかてよろしい」
それだけで終わりますかいな
翌月 えらい金額の請求書がきましたわ
へぇ わしあてに
恐る恐る聞いたら
なんたらちゅう名ぁのハンドバッグらしいですわ
そんなん家(うち)にたんとあるのに・・・・・・
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この愉快な詩も『滋賀・京都 詩歌紀行』に載るものである。
京都人の見かけでは判らない、芯は冷徹な人柄の一端を、巧みに捉えている。
掲出した写真は、私が勝手に載せたものであるが、このバッグも十数万円余りの値段がついている。
初めてパリに行ったとき、娘に頼まれてポシェットを買いにルイ・ヴィトンの本店に行ったことがある。
今まではシャンゼリゼを入った横丁にあったが、2005年にシャンゼリゼの大通りに面したところに「新」本店が出来たらしい。
もう、ん十年前の話である。
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