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K-SOHYA POEM BLOG
私のBLOGは詩歌句の「短詩形」文芸に特化して編集している。 今はもう無くなったが、朝日新聞の大岡信「折々のうた」などの体裁を参考にして少し長めの記事を書いている。自作も多めに採り上げている。
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『四季の〈うた〉草弥のブログ抄』評・・・冨上芳秀
詩遊_NEW

四季_NEW

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   草弥の詩作品<草の領域>
      poetic, or not poetic,
      that is the question. me free !
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      『四季の〈うた〉草弥のブログ抄』評・・・・・・・・・・冨上芳秀
             ・・・・・・「詩遊」No.68所載「詩についてのメモ 19」・・・・・・・・

木村草弥著『四季の〈うた〉草弥のブログ抄』(二〇二〇年十二月一日刊、澪標)の帯文には
〈2004年2月から十数年書き綴ったK―SOHOYA POEM BLOG その中から珠玉の131篇 草弥の〈うた〉の華よ、はばたけ-〉とある。
これは帯文の性質上、このような文章になっているが、本文中の「はしがき」の要点から抜き出しているので木村草弥自身の手になるものと推察できる。
実際、私もそのブログを拝見して、精力的に毎日のように書かれていることがわかる。
ブログという性質上、記述としても、わかりやすく、『修学院夜話』の資料の説明が論文に近い客観的な記述ではなく、より自由に自分の意見を述べているので、木村草弥という詩人の生身の姿が感じられるように思われる。
短歌や俳句を紹介しながら、自分の感想を述べている。私などは、その道に暗いから、知らない短歌や俳句を教えてもらうのは、大いに勉強になる。
例えば「ルノアールの女に毛糸編ませたし 阿波野青畝」という一文がある。俳句をタイトルにしてその句について語るのである。
〈「毛糸編む」というのが冬の季語である。/この頃では、昔のように毛糸を編む人を余り見かけなくなったが、「ニット手芸」は相変わらず盛んで、亡妻の学友であった人は、今やニットサロンを経営し、NHKの趣味講座の先生をするなど大活躍している。この頃では男のニットの先生も出てきたりしている。/この句は、ルノアールの絵に出てくる豊満な女の人に毛糸を編ませてみたい、という、いかにも男の人らしい句である。//この句については亡妻との間の会話について、私には哀しい思い出がある。/もう二十年も前の今ごろ、食事も録に摂れずの最悪期から食欲も出て、体力も戻りかけた時期に、私がこの句を見つけて、病院に行って妻に見せたら、これが大変気に入ったらしく、いろんな人に、この句を披露していた姿を思い出す。/妻の死後、家の中を整理していたら、妻の仕事部屋にしていた二階の南向きの陽のよく当たる部屋に、未使用の毛糸玉がたくさん出てきた。私の娘たちも仕事に忙しくて、毛糸編みなどはしないし、捨てるのも忍びないので、そのままにしてある。/こういう遺品というものは、見るのも辛いものである。/昔は私たち兄妹の着るセーターは、みな母の手編みだった。着込んだセーターは解いて皺を伸ばし、また編み直して新しいセーターに仕立てたものだった。/亡妻も編み機を使って私のセーターも手作りだった。(後略)〉こうした記述をブログとして発表したのである。
これを木村草弥は詩と言っていないので、本人が詩と言えば詩であるという私の考え方からはこの文章を詩であるとは言わないが、この話をテーマにいい生活詩が書けるような気がする。
ここには、生身の木村草弥が息づいている。〈このブログはヴァーチャルなもので、私が死んだら消え失せてしまうので、何とかして「紙媒体」として残したかった〉(「はしがき」)とあるように、現代においてはブログで発信し、書物にするというのが、いいような気がする。
来年、二月には、九十一歳になるという木村草弥のエネルギッシュな活躍がますます期待できる。私もその姿に勇気づけられ、見習わなくてはいけないと思う。
〈やっておきたいことは、ほぼやり終えた心境である〉と書いておられるが、まだまだ書いておいてほしいことがある。それは、これまでの人生の自伝的なエッセイである。
本当の仕事はまだ、これからなのでないだろうかと若輩の身でありながら、大先輩にお願い申し上げる次第である。
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畏敬する冨上氏が、自身が発行する詩誌で、この評を載せていただいた。
この「詩についてのメモ 19」には、前の本についても書かれているので、項を改めて載せる。
有難うございました。



 

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