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K-SOHYA POEM BLOG
私のBLOGは詩歌句の「短詩形」文芸に特化して編集している。 今はもう無くなったが、朝日新聞の大岡信「折々のうた」などの体裁を参考にして少し長めの記事を書いている。自作も多めに採り上げている。
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石原結実「ファイト・ケミカル」の効能・・・・・・・・・・・木村草弥
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──新・読書ノート──初出Doblog2007/07/18──

  石原結実「ファイト・ケミカル」の効能・・・・・・・・・・・木村草弥

ダイナースクラブの会員誌『シグネチャー』7月号に、おなじみの石原結実博士が表題のような文章を載せておられる。
原文に忠実に転載してみよう。

野菜や果物といえば、種々のビタミンやミネラルなどの微量栄養素を含有しているのが特徴で、それらの不足からくる病気(ビタミンA不足=肌荒れ、視力低下、鉄不足=貧血・・・・・など)や体調不良に対して、それを改善することができる、と一般には考えられています。もちろん、そうした面もありますが、野菜や果物に含まれるファイト・ケミカル(phyto=ギリシャ語で「植物」、chemical=「化学成分」)には、種々の「薬効」があることが最近注目されています。その代表が、数年前から話題になっているポリフェノールです。

(草弥注・図版①はイソフラボン=フラボノイドの仲間の模式図)

ポリフェノールは、植物の葉、茎、樹皮、花、果皮、種子に含まれ、植物が作り出す色素や防御成分の総称です。
ポリフェノールのうち、フラボノイドとアントシアニンは、色素成分で、フラボノイドが「黄~橙」、アントシアニンが「青~赤」の色を呈しています。
またカテキンは無色ですが、熱や酸素などが加わると、重合して「タンニン」という苦くて渋い物質に変わり、褐色に変色します。リンゴやバナナの皮をむくと変色するのは、このカテキンのせいで、葉や未熟な果実を虫や小鳥から守る働きがあります。

ポリフェノールとは違った構造式をもつものにカロチノイドがあります。人参のカロチンやトマトのリコピンであり、ファイトケミカルの一種と考えてよいでしょう。
つまり、体に良いと言われる茶、赤ワイン、ココア、そば、リンゴ・・・・などの薬効成分が、みなファイトケミカルなのです。

植物は、生まれてから死ぬまで同じ場所にとどまり、害虫や有毒物質、紫外線などの有害物質にさらされたり、攻撃を受けても逃げ隠れができません。そのため、体内に入ってきた有害物を解毒、除去する力が備わっており、その主役を演ずるのがファイトケミカルによる抗酸化(活性酸素除去作用)なのです。
こうしたファイトケミカルは、野菜や果物を食べることによって、人体に入ってきても人体内の有毒物を解毒・排出したり、セロリや茄子に含まれるアピン、お茶の中のルチン、キャベツのMMSC(ビタミンU)などのごとく、白血球の働きを促し免疫力を高める作用があります。

このほど、米国農務省のデビッド・ヘイトウィッツ博士は、「強い日照やしつこい昆虫の攻撃という激しいストレスに耐えた野菜や果物ほど、フラボノイドを多く含み、人間の健康増進に寄与する」という研究結果を発表しました。
たとえば「同じ赤いサクランボ100グラムを分析してみても、フラボノイドの量に30~114ミリグラムまでのばらつきがあった」とのこと。
このような見地からみると、野菜や果物もハウス栽培のものより、露地栽培のもののほうが、それを食べる我々の健康増進や病気を治す力は、ずっと大きいことがわかります。
7月から8月にかけて、日照量が多くなりますが、この時期、燦々と照りつける陽光をいっぱい浴びた野菜や果物を存分に食べて、健康を増進しましょう。

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ネット上に載る記事を下記に転載しておく。

ポリフェノール
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

ポリフェノール (polyphenol) とは、ポリ(たくさんの)フェノールという意味で、分子内に複数のフェノール性ヒドロキシ基(ベンゼン環、ナフタレン環などの芳香環に結合したヒドロキシ基)をもつ植物成分の総称。ほとんどの植物に含有され、その数は 5,000 種以上に及ぶ。光合成によってできる植物の色素や苦味の成分であり、植物細胞の生成、活性化などを助ける働きをもつ。

香料や色素として古くから食品、化粧品に使われていたが、1992年、フランス、ボルドー大学の科学者セルジュ・レヌーが「フランスやベルギー、スイスに住む人々は、ほかの西欧諸国の人たちよりもチーズやバターといった乳脂肪、肉類、フォアグラなどの動物性脂肪を大量に摂取しているにもかかわらず、心臓病の死亡率が低い」という説を打ち出し、彼らが日常的に飲んでいる赤ワインに着目。人間をはじめとする動物が、赤ワインに豊富に含まれる「ポリフェノール」を摂取すると、動脈硬化や脳梗塞を防ぐ抗酸化作用、ホルモン促進作用が向上すると発表した。

学者の中には、フランスで心筋梗塞が少ないのはワインのポリフェノール効果ではなく、「ワインの飲みすぎで肝疾患で死ぬ人が多いから、相対的に心疾患で死ぬ人が少ないだけだ」、あるいは「フランス人の心臓疾患の発症率がアメリカ人の1/3なのは、単にアメリカ人に比べて1回の食事量が少ないからだ」と考える者も存在する。が、その理論は世界保健機構 (WHO) などによって「フレンチ・パラドックス(フランスの逆説)」と呼ばれ、1990年代初頭、世界的に広まった。1991年11月、レヌー教授は米国CBSネットワークのニュース番組60ミニッツに出演。その後、米国だけでなく、白ワインの消費量のほうが多かった日本でも、赤ワインブーム、健康ブームを巻き起こすきっかけとなる。

以来10数年間、研究者の間では化学的見地からではなく、食物繊維や5大栄養素(たんぱく質、脂質、炭水化物、ビタミン、ミネラル)に次ぐ栄養素として、細かい研究が行われている。これまでにも様々な種類のポリフェノールが発見・抽出・開発され、医薬品、健康食品として多くの商品を生み出した。

同様に抗酸化作用を持つ物質として抗酸化ビタミンであるビタミンAやビタミンEに関して心筋梗塞の予防効果があるかなどの研究が1990年代に行われている。

■代表的なポリフェノール

フラボノイド
カテキン ワインやリンゴ、ブルーベリーやお茶に多く含まれる。殺菌作用をはじめ、血中コレステロールを低下させたり、高血圧予防などにも効果あり。
アントシアニン ブドウの実皮やムラサキイモ、ブルーベリーなど赤紫色をした果実に多く含まれている色素成分。肝機能の向上を助け、疲れ目の解消などにも効果的。
タンニン お茶や赤ワイン、柿、バナナなどに含まれる苦味成分。カテキン同様、殺菌効果がある。
ルチン ビタミンPの一種で、そばに含まれる。
イソフラボン 大豆や大豆加工商品(豆腐、納豆など)に含まれる。エストロゲンと同様の働きをするため、アンチエイジングなどの視点から着目されている。

フェノール酸
クロロゲン酸 コーヒーに多く含まれる。消化器、代謝性疾患を改善する作用がある。
エラグ酸 イチゴなどに含まれるポリフェノール。美白効果があり、化粧品に多用されている。
リグナン ゴマに多く含まれる。セサミンもこの一種。
クルクミン ウコンに多く含まれるポリフェノール。
クマリン サクラの葉、パセリやモモ、カンキツ系に多く含まれるポリフェノール。甘い香りのもと。軽油識別剤として、灯油及びA重油に添加される。

抗酸化作用に関する参考文献
Rapola, J. M. et al. (1997). "Randomised trial of alpha-tocopherol and beta-carotene supplements on incidence of major coronary events in men with previous myocardial infarction". Lancet 349 (9067): 17151720. PMID 9193380.
あくまで抗酸化ビタミンにおける疫学データであり、ポリフェノールで行ったものではない。心筋梗塞を起こした患者に抗酸化ビタミンを投与したところで心筋梗塞の再発に関して、この論文では効果がないという結論を出している。
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もう一つの記事を引いておく。

■ポリフェノールの説明
ポリフェノールは、フラボノール、イソフラボン、タンニン、カテキン、ケルセチン、アントシアニンなど植物が光合成を行うときにできる物質の総称です。糖分の一部が変化したもので、植物の葉や花、樹皮などに成分として含まれており、植物自身が生きるために持っている物質ですが、人のからだの中に入っても、抗酸化物として有効に働くことが明らかになっています。
 
ポリフェノールの効果は、体内に摂取、蓄積された悪玉のLDLコレステロールの酸化を阻害し、高血圧、動脈硬化および動脈硬化を原因とした脳血管障害、心臓病などを予防することです。

また、ポリフェノールには多くの種類がありますが、特にお茶に含まれるポリフェノールについては、胃がんの抑制に高い効果をあげることが認められています。

さらに、ポリフェノールはO-157にも効く優れた抗菌作用、抗腫瘍作用、虫歯菌の増殖を抑える作用、血糖値を下げて糖尿病を予防する作用なども報告されています。

摂取量は特に定められていませんが緑茶を例に取った場合、LDLの酸化防止、ガン予防にポリフェノールの有効な1日の目安量は、濃い目に入れたものを湯のみに7~10杯といわれています。
 
ポリフェノール食品の代表ともいえる赤ワインには、タンイン、カテキン、ケルセチン、シンプルフェノール、アントシアニン、フラボノールなどのポリフェノールが含まれています。ポリフェノールはブドウの果皮や種子に多いため、果皮を除いて作られる白ワインではポリフェノールの効果は期待薄です。

■ポリフェノールの効果があると思われるもの

抗酸化作用 / 虫歯予防 / 糖尿病 / ガン(癌) / 動脈硬化 / 高血圧 / 
■ポリフェノールが含まれる食品例

ココア / さつまいも / 山芋 / ごぼう / シシトウガラシ / 葡萄(ぶどう) / 甜茶 / ヤーコン / 桑の葉 /


コメント
コメント
ポリフェノールは赤ワインで摂っているかもしれません。
ココア、お茶も好きでよく飲みます。

そうそう、偏頭痛にはマイナス効果があるといわれているんですよ、ポリフェノール。
わたしは軽い偏頭痛持ちですから、むやみにたくさん摂らないように気をつけています。

※LULUさんのblog、コメントが書けるようになりました。
2009/06/13(土) 22:28:02 | URL | デュエット #- [ 編集 ]
お知らせ有難うございます
■デュエットさま。
お早うございます。
luluさんの件。
お知らせ有難うございます。
ポリフェノールの件。
私も赤ワインが好きで、真夏の季節以外は、もっぱらワインです。
もっとも私は酒に強くはないので、晩酌はグラスに一杯です。
他にブルーべりー・ジャムを毎朝たっぷりとパンと一緒に摂ります。
私は頭痛持ちではないのですが、お教え覚えておいて、
該当者が居たら教えてあげましょう。
何事も偏ったらイケマセン。程々、中庸がいいようです。
梅雨の折から、御身ご自愛ください。
では、また。
2009/06/14(日) 05:21:52 | URL | sohya #- [ 編集 ]
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