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K-SOHYA POEM BLOG
私のBLOGは詩歌句の「短詩形」文芸に特化して編集している。 今はもう無くなったが、朝日新聞の大岡信「折々のうた」などの体裁を参考にして少し長めの記事を書いている。自作も多めに採り上げている。
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むめがかや昼寝の猫の耳立てて・・・高島征夫
「のろ」誌

hana565_1_ume紅梅

──高島征夫の句より──2009/04/20
 
        むめがかや昼寝の猫の耳立てて・・・・・・・・・・・・高島征夫

「むめ」は「梅」のことである。蕪村の句などにも、こういう用法がある。
高島征夫氏から、まとめて新作を送ってもらったことがある。
これらは、その中から季節の句を引っ張りだしたものである。
海辺で詠んだ句などが見られるが、征夫氏は心臓に持病を抱えておられたらしく、鎌倉の海辺に仮寓を構えておられたらしい。
以下の句の中で、私が惹かれたものに★を打っておいた。

    わかわかし沖の大波春の余波

    佐保姫の裳裾きらめき沖に立つ

    雪起こしとぞ咲けるなり春の海

    春雨もいまだし風の寒かりき

    むめがかや昼寝の猫の耳立てて

    シベリアの春は遠かり月の牙

   ★朧月グラプトペタルムといふは何

    不思議なる春の浅きにラベンダー咲く

    旅芸人雨の椿をみつめをり

    小鬼らが嬉しさうなり仏の座  (「獐のろ」誌2005年5月号所収)

    ぬきんでて雨に山茱萸ひかるかな

   ★啄める福良雀よ春まだし

    2009・02・28

   ★水仙の透きとほるなり海眼下  (「獐のろ」誌2005年4月号所収「百句」より)

    不作なる年もありけり若布刈る

   ★沈丁花書かねばならぬ結び文  (「獐のろ」誌2005年4月号「百句」初出句改案)

    啓蟄や朝陽あふぎつ出でて来い

   ★春潮や犬総身の武者震ひ  (2007年3月12日)

    ヒヤシンス海の色なる少年愛

    航跡の白さすぐ消ゆ春の海  (「獐のろ」誌1993年5月号所収)

    ミモザとかアカシアとかフランス花祭

   ★ときどきはポコと音たて春の水  (「獐のろ」誌2005年5月号所収)

    仮想空間伝搬春の朧かな

    治にあれば乱とぞ鳶春の潮

    脳内の電位の波よ春の波

    兄と共荷車押せる春あらし  (「獐のろ」誌1999年5月号所収)

    ねはんにし浮世に近く波に乗る

    人知れず咲きにし思ふ花杏

   ★春は曙血圧計をしかと見る  (2009年3月14日「獐のろ」句会出句

    吹かれつつぺダルは重し花辛夷  (「獐のろ」誌2003年5月号所収)

    クレソンの花はたまさか野に遊ぶ



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