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K-SOHYA POEM BLOG
私のBLOGは詩歌句の「短詩形」文芸に特化して編集している。 今はもう無くなったが、朝日新聞の大岡信「折々のうた」などの体裁を参考にして少し長めの記事を書いている。自作も多めに採り上げている。
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現代短歌文庫107『光本恵子歌集』・・・木村草弥
光本_NEW

     現代短歌文庫107『光本恵子歌集』・・・・・・・・・・・・木村草弥
        ・・・・・砂子屋書房版・現代短歌文庫107・初版2012/05/20再版2022/05/20・・・・・・

砂子屋書房社主の田村雅之は古くからの短歌関係の編集者で、短歌界では重きをなしてきた人である。
この「現代短歌文庫」シリーズも長い歴史を閲している。
このシリーズに採り上げられると歌人として一流と言われる所以である。

このシリーズでは、作者の第一歌集が採り上げられることが多い。
この本でも光本さんの第一歌集『薄氷』全文が収録されている。
この歌集は何度も繰り返して読んだものである。
この歌集の圧巻は第一子出産後、ガンに罹り数年闘病の苦しみを経験したことが縷々詠われている。
この闘病記は光本さんの一生にとって記念碑的な一冊と言えるだろう。

  ・悪寒のあとの痙攣と高熱の繰り返し くたくたの頭にぽっかり死の予感
  ・ギャオゥ──自分の悲鳴であったのか まぶたをいっぱいに開き幻を消す
  ・麻酔の醒めてきた顔を覗いて子宮は残っているよという医師の手握りしめる
  ・裸電球に映し出された影二つ 人里離れた嬬恋村に霧たちこめる
  ・水路を抜けると目の前に両手を拡げて陣どっているこぶしの花

この本には宮崎信義の「序」と、金子きみの「跋」文が載っていて説明が行き届いている。
この後には『素足』 『おんなを染めていく』 『朝の出発』 『自由の領域』 『蝶になった母』などの歌集の「抄出」が載っている。
疋田和男、水野昌雄、中野照子、池本一郎、安森敏隆などの「解説」が載っており、故人となられた人々もあり懐かしく拝読した。

ほんの簡単な紹介に終わったが「再販」おめでとう、と申し上げる。


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