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K-SOHYA POEM BLOG
私のBLOGは詩歌句の「短詩形」文芸に特化して編集している。 今はもう無くなったが、朝日新聞の大岡信「折々のうた」などの体裁を参考にして少し長めの記事を書いている。自作も多めに採り上げている。
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かぶらない帽子がひとつ押入れの隅に小さな世界を占める・・・・・・・・・・・・木村草弥
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──■私の誕生日によせて■──

  かぶらない帽子がひとつ押入れの
    隅に小さな世界を占める・・・・・・・・・・・・・・・木村草弥


今日は2月7日で私の誕生日である。
私の生れた年は、とても寒い冬で、私は体の両脇に陶器製のユタンポを抱えるようにして寝かされていたという。
先年の、この日には「誕生日の詩」を作って載せたことを思い出した。詩集『免疫系』にも載せたし、「草の領域」でもご覧いただける。

掲出した歌は私の第一歌集『茶の四季』(角川書店)に載るものである。
「小さな世界」と題する5首の歌からなる項目のもの。
自選にも採っているのでWeb上のHPでもご覧いただける。
この歌集には

 こぼれ灯が一つ洩れゐる茶の村へ帽ふかくかぶりひた帰りゆく

という歌も「冬木」と題する項目のはじめに載っている。今では「こぼれ灯が一つ」というような夜は田舎でも、ない。したがって、この歌に詠まれる時代背景は数十年前ということになる。
この歌のつづきに

 野火放ち緋色となれる草原はゆらめくごとし片時雨ふる

という歌の季節は厳寒の今ごろである。雑草がはびこった草原は燃やして虫などを焼き払うのである。
私も一枚だけある「休耕田」の枯れ草を2月5日午後に火を放って焼き払った。結構、北西風が吹いていたので、またたく間に、きれいに焼き払われた。
奈良の「若草山」の野焼きが行なわれるのも厳寒の1月半ばのことである。

私の生れた2月はじめという時節は、なお厳しい寒さがつづくとは言え、「風二月」という言葉もある通り、ようやく春のきざしが感じられる頃であり、中国の故事にあるように「一陽来復」の時候である。
誕生日を迎えて、目下は「独居老人」だが、私も老来ますます張り切って頑張る必要があろうか。

季語に「風光る」というのがあり、延享2年に出た『手桃灯』という本に、この季語が「一月」として所出する、というから今の陽暦でいうと2月になろうか。
また嘉永4年に出た『栞草』には「春情日出でて風吹くを光風といふと云々。これによりていふか。」などとあり、いずれも「風光る」という季語の由来をよく捉えている。
以下、「風光る」の句を引いておく。

 陽炎のものみな風の光りかな・・・・・・・・・・・・曙台

 風光りつつ漣(さざなみ)を作りつつ・・・・・・・・・・・・高木晴子

 風光る海峡のわが若き鳶・・・・・・・・・・・・佐藤鬼房

 風光る白一丈の岩田帯・・・・・・・・・・・・福田甲子雄

 風光りすなはちもののみな光る・・・・・・・・・・・・鷹羽狩行

 一艇身一馬身風光りける・・・・・・・・・・・西川織子

 光風や誓ひに似たる二樹の間・・・・・・・・・・・・森かつみ

 聖句記すわが家の礎石風光る・・・・・・・・・・・・宮田登喜子

 墨絵にもほのかなる紅風光る・・・・・・・・・・・・福島加津

 風光るひろげしノート眩しくて・・・・・・・・・・・・武田知子

 潜り出し自動洗車や風光る・・・・・・・・・・・・鈴木照子

 黒髪もうなじも婚期風光る・・・・・・・・・・・・ましお湖

 稚魚に声かけて放流風光る・・・・・・・・・・・・石塚シヅ

なお「帽子」のことだが、私もいくつか帽子は持っているが、ほとんどかぶらない。
年寄りで帽子をかぶっている人は、概して「頭の禿げている」人である。
私は幸いにも頭は禿げていないので、夏の炎天下とかウォーキングとかスポーツをするとき以外は、かぶらない習慣である。
私は頭が真っ白なので、帽子をかぶった方が白髪が隠れていいかも知れないが、これも習慣で仕方がない。
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今年は、私の誕生日を祝ってくれる人があって、大きな、フルーツがたくさん入った生クリームのデコレーションケーキに私の齢だけのローソクを立てて、ワインを飲みながら焼肉で盛り上がった。有難いことである。
ローソクを齢の数だけ、とは言っても、10歳を長いローソク1本として倍数立て、端数の齢の数だけ少し短いローソクを立てるのである。ケーキ屋さんには、ちゃんと用意してある。
その後、長女からはミズノのウォーキング・シューズ(私が日頃愛用しているものと同じ靴)を贈ってくれた。
有難いことである。こういうことがあるのだから、さあ、気分一新して、また頑張ろう!

コメント
コメント
sohyaさま

お誕生日おめでとうございます。
「無告のいしぶみ」を入手。
巻頭に荒木村重が登場して、茨木在住の者としては必読の書ですね。
登場する真宗寺院の検証も楽しみです。
2010/02/07(日) 09:16:41 | URL | bittercup #- [ 編集 ]
「無告のいしぶみ」を入手。 よかったですね
■bittercupさま。
もはや誕生日が巡ってきても嬉しくはありません。
一歩一歩、死へ近づくかと思うと憂鬱です。
「無告のいしぶみ」を入手。 よかったですね。
寺院が実在するか検証してください。
また引用させてもらいます。
では、また。
2010/02/07(日) 16:37:25 | URL | sohya #- [ 編集 ]
誕生日おめでとうございます。
月並みですが、これからも
元気でお過ごしください。
2010/02/08(月) 06:13:18 | URL | 2000円マスター #- [ 編集 ]
お祝い有難うございます
■マスターさま。
お早うございます。
誕生日お祝いのコメント有難うございます。
マスターお書きの俳句に因んで言いますと
一茶の句の<めでたさも中くらいなりおらが春>
のようなものとなりましょうか。
まぁ何とかガンバリます。
では、また。
2010/02/08(月) 07:41:25 | URL | sohya #- [ 編集 ]
お誕生日おめでとうございます。
祝ってくれる方々がいると言う事は、本当に幸せなことです。
娘さんのプレゼントも嬉しいですね^^
今年も1年頑張ろう!って気持ちになりますね。
本当におめでとうございますe-420
2010/02/08(月) 15:57:27 | URL | kaboとaki #- [ 編集 ]
お祝いのコメント有難うございます
■kabo&akiさま。
お祝いのコメント有難うございます。
何とかやっております。
お二人も仲良く子育てに専念ください。
厚く御礼申上げます。
では、また。
2010/02/08(月) 16:34:29 | URL | sohya #- [ 編集 ]
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