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K-SOHYA POEM BLOG
私のBLOGは詩歌句の「短詩形」文芸に特化して編集している。 今はもう無くなったが、朝日新聞の大岡信「折々のうた」などの体裁を参考にして少し長めの記事を書いている。自作も多めに採り上げている。
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モジリアニの二月よ首の細き娘よ・・・・・・・・・二口けい子
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モジリアニの二月よ首の細き娘よ・・・・・・二口けい子

モリジアニの描く女の人は、みな「首」が長いことで知られている。
掲出の絵のモデルはジャンヌと言って、彼の短い生涯の終りの時期に彼に寄り添った女で、よくモデルになったことで知られている。
ここに載せた俳句に詠まれる娘とは別人と思われるが、当該の絵が見つからないので、代りにこの絵を載せておく。

モディリアニの絵は単純なフォルムで細長い首やアーモンド形の瞳で有名である。
写真などで観ると平面的でちょっと物足りない感じがするが、実物に接するととても深みがあり、圧倒的な力で迫って来る。
この絵は、瞳のない水色だけの眼であっても、静かに語りかけてくるようである。そこには「澄んだ哀しみ」が漂っている。

彼はほとんど人物画だけを描いた。初期のデッサンなどを見ると、けっして器用な画家とは思われないのだが、36歳で亡くなる数年前、約3年間くらいの間に傑出した作品を生みだした。病弱な肉体と貧困に苦しみ亡くなったモディリアニが名声を得るのは、皮肉なことに死後間もない頃である。

孤独な彼には理解者がいた。彼を支えてくれた画商や魅力的な女性たち・・・
とくに最後に連れ添ったジャンヌは絵のモデルとしても登場しているが、愛娘をもうけているという。
それなのにジャンヌはモディリアニが亡くなった二日後、ベランダから投身自殺をしてしまう。
このあたりのことは、伝記映画「モンパルナスの灯」によく描かれている。この映画は1958年製作のモノクロ映画だが、なかなかよくできていて、20世紀初頭のモンパルナスの雰囲気が伝わってくるようである。
その頃のモンパルナスには、ユトリロやピカソやシャガール、スーティン、藤田嗣治、ブランクーシ(とくにモジが影響を受けている)など、そうそうたる画家がいたのである。彼らはまだ若く、不遇で貧しく、きっと絵に対する情熱だけがぎらぎら輝いていたのだろう。


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