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K-SOHYA POEM BLOG
私のBLOGは詩歌句の「短詩形」文芸に特化して編集している。 今はもう無くなったが、朝日新聞の大岡信「折々のうた」などの体裁を参考にして少し長めの記事を書いている。自作も多めに採り上げている。
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杉深くいかづちの居る夏行かな・・・・・・・・・・・・・・・・富安風生
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   杉深くいかづちの居る夏行かな・・・・・・・・・・・・・・・・富安風生

私の第一歌集『茶の四季』(角川書店)に

   木の椀に白粥さくと掬(すく)ひをり朝粥会の法話終りて・・・・・・・・・・・・・・・木村草弥

という歌があるが「夏安居」の庶民版の行事を詠んだものである。

京都の夏は、盆地性の気候のため、とても暑い。
この夏の間を利用して各地の寺院などで暁天座禅会や緑蔭講座などが催される。
この私の歌は、もう十数年も前のものであり、どこの寺のものか、などの詮索は止めて、一般的なものと受け取ってもらいたい。
掲出の「白粥」も、その場で写せるものではないので、あくまでもイメージであることを了承されたい。

hodo法堂

写真②は建仁寺の法堂(はっとう)であるが、ここ建仁寺でも毎年7月中旬に「暁天座禅会と緑蔭講座」が催される。
もともと昔からの行事として「夏安居」という90日間の僧の修行の行事があったが、それを庶民にも開放したのが、暁天行事として定着したと言えるだろう。
掲出した句の「夏行」というのも同じ意味である。

建仁寺の場合に触れると、暁天座禅会は6:30~7:10。緑蔭講座は7:10から約50分という時間割でやられる。
2010年の場合は

 7月09日(金)~11日(日)まで毎年恒例の

 暁天坐禅会並びに緑陰講座を開催された。

 6:30より坐禅を行い(20分×2回)、その後

 7:10~8:00頃まで緑陰講座を行った。

 3日間の講師は

7月9日(金) 落語家 森乃 福郎 氏

      演題 『はてなの茶碗』

7月10日(土) 服飾評論家 市田 ひろみ 氏

      演題 『京のくらし』

7月11日(日) 建仁寺派管長 小堀泰巌老大師

      提唱 『碧巌録第六則 雲門日日是好日』


 なお、最終日講座終了後、粥座(朝食)の接待がなされた。

このような催しはあちこちで盛んであり、京都でもたくさんあるが、朝粥の接待のあるところは、後始末が面倒なので減ってきたらしく、朝粥の出るのは、西本願寺の法話・朝粥、智積院の法話・朝粥などである。
後は「おにぎり」「点心」「そーめん」などの接待が見える。
全国各地で朝粥会は行なわれ、毎週おこなわれるところも見られる。

ここでは「夏安居」を詠んだ句を引いて終りたい。

 まつさをな雨が降るなり雨安居・・・・・・・・藤後左右

 夏行とも又ただ日々の日課とも・・・・・・・・高浜虚子

 食堂(じきどう)も炷きこめられし安居かな・・・・・・・・皆吉爽雨

 夏に籠る山六月の椿かな・・・・・・・・・喜谷六花

 山門に山羊の仔あそぶ夏の始め・・・・・・・・中川宋淵

 夏行僧白粥に塩落しけり・・・・・・・・土居伸哉

 土性骨敲かれて居る安居僧・・・・・・・・河野静雲

 黒揚羽絶えず飛びゐる安居かな・・・・・・・・川上一郎



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