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K-SOHYA POEM BLOG
私のBLOGは詩歌句の「短詩形」文芸に特化して編集している。 今はもう無くなったが、朝日新聞の大岡信「折々のうた」などの体裁を参考にして少し長めの記事を書いている。自作も多めに採り上げている。
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銀漢やどこか濡れたる合歓の闇・・・・・・・・・・・・・・・・・加藤楸邨
img70合歓の花本命

  銀漢やどこか濡れたる合歓の闇・・・・・・・・・・・・・加藤楸邨


合歓(ねむ)の木はマメ科ネムノキ属。北海道を除く日本および東アジアから南アジアに広く分布し、山の浅いところに見かける落葉高木。
「ねむの木」というのは夜、羽状複葉の葉がぴったりと合わさるからで、眠るように見える。葉の付け根の細胞に水分が少なくなるからという。
七月ころ牡丹刷毛のような、先がほんのり紅い花を開く。今となっては少し時期が過ぎたかも知れない。
刷毛のようなところが雄しべで、花弁や萼はその下にある。
花は夕方開花し、日中は萎む。
芭蕉の句に

 象潟や雨に西施がねぶの花

というのがあるが「西施」というのは中国の女で異国に嫁いだ悲運の人。
この句はそれを踏まえており、夜咲き、昼つぼむ花は悲運の女性を象徴する。
葉が逆に夜閉じ、昼ひらくのも面白い。「ねむ」という名は、この葉の習性から名づけられたものである。

私にも合歓を詠んだ歌があるが、先に書いたので今は遠慮しておく。以下、句を引く。

 うつくしき蛇が纏ひぬ合歓の花・・・・・・・・松瀬青々

 総毛だち花合歓紅をぼかし居り・・・・・・・・川端茅舎

 雲疾き砂上の影やねむの花・・・・・・・・三好達治

 黒髪を束ねしのみよ合歓挿さな・・・・・・・・佐々木有風

 合歓咲いてゐしとのみ他は想起せず・・・・・・・・安住敦

 合歓の花底なき淵の底あかり・・・・・・・・中川宋淵

 合歓の花沖には紺の潮流る・・・・・・・・沢木欣一

 どの谷も合歓の明りや雨の中・・・・・・・・角川源義

 風わたる合歓よあやふしさの色も・・・・・・・・加藤知世子

 花合歓に夕日旅人はとどまらず・・・・・・・・大野林火

 花合歓や補陀落といふ遠きもの・・・・・・・・角川春樹

 葉を閉ぢし合歓の花香に惑ひけり・・・・・・・・福田甲子雄

 花合歓の下を睡りの覚めず過ぐ・・・・・・・・飯田龍太

 合歓咲けりみな面長く越後人・・・・・・・・森澄雄

 合歓の花夜は蠍(さそり)座を掲げたり・・・・・・・肥田埜勝美

 花合歓の夢みるによき高さかな・・・・・・・・大串章

 日本に小野小町や合歓の花・・・・・・・・辰巳あした

 合歓の花不在の椅子のこちら向く・・・・・・・・森賀まり


コメント
コメント
sohya 様
今日は~
これが合歓の花って言うんですか~?
為になります!
2010/07/18(日) 07:12:41 | URL | ももたろう #- [ 編集 ]
ももたろう様。いらっしゃい!
■ももたろう様。いらっしゃい!
梅雨が明けて、今朝などは雲ひとつない快晴ですが、
サンポをしていると大汗をかきます。
夏は一日に一回は汗をたっぷりとかかないと、と思って励んでおります。
若い美人の奥さんを抱えて、ご自愛ください。
では、また。
2010/07/18(日) 07:49:37 | URL | sohya #- [ 編集 ]
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