K-SOHYA POEM BLOG
私のBLOGは詩歌句の「短詩形」文芸に特化して編集している。 今はもう無くなったが、朝日新聞の大岡信「折々のうた」などの体裁を参考にして少し長めの記事を書いている。自作も多めに採り上げている。
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散文詩「イェイツの墓碑銘」・・・・・・・・・・・・・・・木村草弥
ドラムクリフ教会(イエイツ墓)

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   草弥の詩作品<草の領域>
      poetic, or not poetic,
      that is question. me free !
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 ──草弥の詩作品<草の領域>──(67)

      散文詩・イェイツの墓碑銘・・・・・・・・・・・・・・・・木村草弥

         Cast a cold Eye

         On Life,on Death

         Horseman,pass by!・・・・・・・・・・・・William Butler Yeats


氷河によって削られ特異な形をしたベンブルベン山(525m)の見えるドラムクリフの聖コロンバ教会。
ここはノーベル賞詩人のW.B.イェイツの祖父が牧師を務めていた教会で、イェイツもよくここを訪ねており、
ここの墓地にイェイツの墓がある。

この教会の敷地の一角には立派な「ハイクロス」があり、写真も撮った。
この特異な形のベンブルベン山の見える土地にはイェイツは幼い頃から家族で夏を過し、
この自然がイエイツの詩作にも大きな影響を与えたと言われている。
ここスライゴー郊外のドラムクリフで、イェイツは村の人々から聞いた口伝えの伝説を集め
『アイルランド農民の妖精物語と民話』(1888年)、『ケルトの薄明』(1890年)に収めたりした。
そして民話に触発された独自の詩の世界を完成させた。
また『秘密の薔薇』(1896年)では、妖精や神々、英雄を登場させたりもした。

ウィリアム・バトラー・イェイツ(William Butler Yeats, 1865年6月13日 ~ 1939年1月28日)は、
アイルランドの詩人、劇作家。
イギリスの神秘主義秘密結社黄金の暁教団(The Hermetic Order of the Golden Dawn)のメンバーでもある。
ダブリン郊外、サンディマウント出身。
神秘主義的思想をテーマにした作品を描き、アイルランド文芸復興を促した。
日本の能の影響を受けたことでも知られる。

イェイツの属した、黄金の夜明け団(The Hermetic Order of the Golden Dawn)とは、
19世紀末にイギリスで創設された近代西洋儀式魔術の秘密結社である。
黄金の暁会、ゴールデンドーンなどとも訳され、GD団と略される。
この結社は1888年3月1日、ウィリアム・ウィン・ウェストコット、マグレガー・メイザース、
ウィリアム・ロバート・ウッドマンの三人によって発足。
最盛期には100名以上の団員を擁したが、内紛により1903年頃までに3結社に分裂する。
その教義はカバラを中心に、 当時ヨーロッパでブームを起こしていた神智学の東洋哲学や薔薇十字団伝説、
錬金術、エジプト神話、占い、グリモワールなどを習合させたもの。
教義の習得ごとに、生命の樹(カバラの創世論の図)になぞらえた位階を設定。昇格試験を経て上位の位階に
進むというシステムを採用し、一種の「魔法学校」の様相を呈していた。
後の多くの西洋神秘主義団体も、このシステムを受け継いでいる。
人間の階級は当初最低が「ニオファイト」で最高が「アデプタス・マイナー」であるとされていたが、
後期には指導者が勝手にそれらより上の階級である「アデプタス・メジャー」等を名乗り始める。
長らくその内容は謎に包まれていたが、イスラエル・リガルディによって出版されて公に知れることになった。
なおリガルディーはのちに自宅を魔術マニアに荒らされ、コレクションを盗まれる。
これを天罰だという向きもあった。

イェイツは1865年 画家J・イェイツのもとに生まれる。15歳まではロンドンで過ごす。
1880年 ダブリンに帰郷。父の影響で絵の勉強をしたが、むしろ文学の方面で実力を発揮した。
1889年 「アシーンの放浪」出版。ケルトの古伝説に興味を持ち始める。
1892年 アイルランド文芸協会設立。
1899年 アイルランド国民劇場協会設立。
1923年 ノーベル文学賞受賞。

イェイツは1939年南イタリアで亡くなったが、遺言により第二次大戦後、ここに改葬されて、
懐かしい教会の墓地に眠っている。
墓石には、亡くなる数日前に書かれたという「ベンブルベンの麓にて」と題する詩の一部が彫られている。
 
      Cast a cold Eye

      On Life,on Death

      Horseman,pass by!

私は、まだ詩の全文にも当たっていないし、不正確は承知の上で下記のように訳してみた。
私のやっている短歌の音数律に則っている。

      冷徹な 視線を 

      生に、死に 投げて
 
      馬の乗り手は、 時の過ぎつつ

墓碑には、この詩とともに、生死の年月日が刻まれている。
黒い石の墓石に白い字が印象的な、簡素な墓である。
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(2010/05/15作)
習作中のため改作することがあります。

イェイツパンフレット

写真は、当地の教会でくれたイェイツに関するブックレットである。
ここにはDerick Binghamが記事を書き、Ross Wilsonがポートレートを、ほかの数人が写真を撮ったとある。

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