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K-SOHYA POEM BLOG
私のBLOGは詩歌句の「短詩形」文芸に特化して編集している。 今はもう無くなったが、朝日新聞の大岡信「折々のうた」などの体裁を参考にして少し長めの記事を書いている。自作も多めに採り上げている。
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若者たちは出かけてゆく/かがやく太陽を浴びに・・・・・・・・・・・・・高田敏子
体

──高田敏子の詩(12)──再掲載・初出・Doblog2005/08/01

        八月の若者・・・・・・・・・高田敏子

    若者たちは出かけてゆく

    かがやく太陽を浴びに

    おいしい空気を吸いに

    むかし このような若者たちは

    軍服を汗にぬらし

    火をふく風のなかへ

    かりたてられていった


    私が水筒に水を満たしてあげた

    あの若者たちは

    いま どこにいるのだろう

    あの若者たちも出かけていった

    笑顔を残して

     (『月曜日の詩集』所載)
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久しぶりに高田敏子の詩を載せてみる。
現代詩のような難しい語彙を連ねることもなく、平易な、判り易い言葉ながら、高田敏子の詩には深い思想が盛られている。

「八月」という月は日本人にとっては「鎮魂」の月である。
古来「盂蘭盆」の行事として祖霊をお迎えする季節だったが、8/15戦争に負けてからは、現代の鎮魂の行事が新しくはじまることになった。8/6の広島、8/9の長崎も同様の日々となった。
これらを風化させてはならないだろう。
八月のはじめに、この詩を掲げる意味は、それに尽きる。


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