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K-SOHYA POEM BLOG
私のBLOGは詩歌句の「短詩形」文芸に特化して編集している。 今はもう無くなったが、朝日新聞の大岡信「折々のうた」などの体裁を参考にして少し長めの記事を書いている。自作も多めに採り上げている。
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春浅き月像乗せて金三日月・・・・・・・・・・・・・・・・・・中村草田男
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春浅き月像乗せて金三日月・・・・・・・・・・・・中村草田男

はじめにお断りしておくが、写真のような「上弦」の三日月は、今年でいうと一月末に見られたもので、今日は二月も中旬であるから、月は満月を過ぎて欠けはじめ「下弦」に入ったところである。
この写真はネット上から拝借したが、見事な「金」三日月を捉えている。
このような三日月が見られるのは、次回は今月末から三月初めということになる。

中村草田男については何度も別ブログでも書いてきたが、←このリンクでも経歴が読める。
以下、少し彼の句を引いておく。

 つばくらめ斯くまで竝ぶことのあり

 ひた急ぐ犬に会ひけり木の芽道

 田を植ゑるしづかな音へ出でにけり

 玫瑰や今も沖には未来あり

 百日紅乙女の一身またたく間に

 冬すでに路標にまがふ墓一基

 降る雪や明治は遠くなりにけり

 吾妻かの三日月ほどの吾子胎(やど)すか

 燭の灯を煙草火としつチエホフ忌

 妻抱かな春昼の砂利踏みて帰る

 万緑の中や吾子の歯生え初むる

 虹に謝す妻よりほかの女知らず

 毒消し飲むわが詩多産の夏来る

 勇気こそ地の塩なれや梅真白

 伸びる肉ちぢまる肉や稼ぐ裸

 葡萄食ふ一語一語の如くにて

 浮浪児昼寝す「なんでもいいやい知らねえやい」

 子のための又夫(つま)のための乳房すずし

 雲かけて萌えよと巨人歩み去る──高浜虚子告別式の翌日に──

 山紅葉女声(めごゑ)は鎌の光るごと

 芸は永久(とは)に罪深きもの蟻地獄

 
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