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K-SOHYA POEM BLOG
私のBLOGは詩歌句の「短詩形」文芸に特化して編集している。 今はもう無くなったが、朝日新聞の大岡信「折々のうた」などの体裁を参考にして少し長めの記事を書いている。自作も多めに採り上げている。
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小林朋道『タゴガエル鳴く森に出かけよう』・・・・・・・・・・・・・・木村草弥
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──新・読書ノート──

  小林朋道『タゴガエル鳴く森に出かけよう』・・・・・・・・・・・・・・木村草弥
               ・・・・・・・・・・・技術評論社2010/06/25刊・・・・・・・・・・・・・・・

この小林朋道という人については、いつも採り上げる新潮社の読書誌「波」6月号から連載が始まった「ヒト、動物に会う」で初めて知った。
7月号が出たから彼の文章は二回読んだことになる。

私は昆虫や動物のマニアでもないし、少年の頃も虚弱児で、昆虫少年でもなかった。
しかし、日高敏隆先生の文章を読んだり、このブログにも採り上げたりしたので、「読み物」「物語」として、好きなタイプの文章である。
そんなことで、気になって検索してみて、小林先生の本を数冊アマゾンから取り寄せてみた。
掲出の『タゴガエル鳴く森に出かけよう』が最新刊の本である。
この本は出たばかりなので、ネット上にもまだ書評は出ていない。
この本に関しては、一言、言いたいことがあるのだが、それは後に書くことにして、他の著書の紹介をする。
大きな出版社ならそのサイトに書評や紹介が出ているのだが、それも無いので、少し旧作になるが 『先生、巨大コウモリが廊下を飛んでいます!―鳥取環境大学の森の人間動物行動学』─2007/03/23初版、2010/04/23・7刷発行─つまり大変よく売れている─に関する読者の感想を引いておく。
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驚きの発見がてんこ盛り!, 2009/1/21
By mizue -

レビュー対象商品: 先生、巨大コウモリが廊下を飛んでいます!―鳥取環境大学の森の人間動物行動学 (単行本)
タイトルのインパクトどおり,コウモリが飛び,蛇やハムスターやが脱走し,シカやアナグマ,テン,柿の種をまくタヌキなど野生動物とのふれあいにほのぼの~とします。
鳥取環境大学のユニークな実習や生態調査,日々の出来事をとおして,教員・学生・職員の皆さんが一致協力して大学をかたち作っているのだという一端がかいま見られ,動物行動学研究室のゼミ生になった気分。怪我をしたタヌキにGPSをつけて生態研究をしたり,大学に山羊を育するヤギ部を作ったり。
造成工事でやむを得ずイモリを引っ越しさせるくだりは,自然と人間との共生とはいかにあるべきかを考えさせられます。
とても読みやすく,また身近に感じられる話題でこれから大学に入る高校生にも興味を持ってもらえるのでは?
動物行動学に興味を持たれた方は,
「ソロモンの指環 : 動物行動学入門」 / コンラート・ローレンツ著もオススメ!
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引きついでに、「先生シリーズ」と呼ばれる本の中から『先生、カエルが脱皮してその皮を食べています!』─築地書館2010/04/25初版、2010/06/15・2刷発行─と、
先生のマスコミ登場のきっかけとなった記念碑的な本『通勤電車の人間行動学』創流出版1999/11刊の写真をつづいて載せておく。
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さて、問題の『タゴガエル鳴く森に出かけよう』の本のことである。
本のはじめには「トモミチ先生の冒険と思索フィールドMap」なる折込のカラーイラストがあったりして読みやすい、初心者向けの、啓蒙的な本で親しみやすい。
「はじめに」という個所には故・日高敏隆先生に対する感謝の言葉があったりして、日高先生のファンであった私としても嬉しい限りである。
ところが
春 ビーチ・リーディングのすすめ という冒頭のところで

   <「春の海、ひねもすのたりのたりかな」という短歌がある。>

という文章に出くわして、私は、ものすごい当惑と怒りに襲われた。
これは、有名な与謝蕪村の「俳句」である。
私が短詩形という俳句や短歌に特化しているブログを書いているから言うのではないが、こういうのは伝統的な「日本文化」であり、五七五という音数律であれば「俳句」、五七五七七という三十一音であれば「短歌」古くは「和歌」というのが常識であり、これらのことは高校までの教科書でも教えられていることである。
いくら専門外とは言え、大学の先生たるヒトが書く文章ではない。
日高敏隆先生が聞いたら嘆かれますよ。
この本も恐らく、よく売れるだろうと思われるので再版の際には、必ず訂正されることを望みたい。
それに怒りついでに書いておくと「春の海」の後の「、」(読点)はやめてもらいたい。せめて「一字アキ」くらいで済ませてほしい。
あなたも「タゴ、ガエル」なんて書かれたら嫌でしょう。
引用とか記述は正確にお願いしたい。

この本の全体としては、記述も平易で何もイチャモンをつけるところはない。
専門外ではあるが、日高敏隆先生の本などに親しんできた者として、こういう本が売れるのは嬉しいことである。
「タゴガエル」については、← ここを参照されたし。

ここで小林先生のプロフィールを貼り付けておく。

小林朋道(こばやしともみち)
1958年岡山県生まれ。岡山大学理学部生物学科卒業。京都大学で理学博士取得。岡山県で高等学校に勤務後,2001年鳥取環境大学講師,2005年教授。

専門は動物行動学,人間比較行動学。

著書に『通勤電車の人間行動学』(創流出版),『人間の自然認知特性とコモンズの悲劇――動物行動学から見た環境教育』(ふくろう出版),『先生,シマリスがヘビの頭をかじっています!』(築地書館)など。

山あいで育ち,動物好きがそのまま成長して今日に至る。大人っぽいところもあり,家庭生活も無難にこなし,研究面では,野生生物以外にも,人間や社会に強い関心を示し,それらをテーマにした学術論文も多数ある。まとめると「動物行動学を基盤に野生生物・人間・社会それぞれについてのより深い理解と,それらの共存を目指して日夜考え行動している」という。


コメント
コメント
おはようございます。
最近、これ、という本にも出会いませんでしたが、これらの本をぜひ読んでみたくなりました。
私も基本、動物・生き物大好きですから。むっちゃ面白そうです。これだけのレビューでわくわくしてしまいました。
2010/07/13(火) 09:05:39 | URL | 阿修羅王 #QmhNi1cU [ 編集 ]
関心を持っていただいて嬉しいです
■阿修羅王さま。
いらっしゃい!
関心を持っていただいて嬉しいです。
この先生の本はたくさん出ておりますので
「アマゾン」などネットで検索していただけば
すぐに見つかります。
では、また。


2010/07/13(火) 13:04:18 | URL | sohya #- [ 編集 ]
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