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K-SOHYA POEM BLOG
私のBLOGは詩歌句の「短詩形」文芸に特化して編集している。 今はもう無くなったが、朝日新聞の大岡信「折々のうた」などの体裁を参考にして少し長めの記事を書いている。自作も多めに採り上げている。
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ふっと人の肩にかけた手/疲れたみにくい皺の中に/・・・・・・・・・・・・・・・高田敏子
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──高田敏子の詩──(9)再掲載・初出Doblog2004/10/06

         手・・・・・・・・・・高田敏子

     ふっと人の肩にかけた手
     疲れたみにくい皺の中に
     不思議な私がひそんでいる

     この肉体の末葉に生きて
     私の時間をみんなで吸い
     汚れて 痛んで
     そして私を支えている

     私の忘れた過去さえも折り重ねて
     止まった思考の外で
     いま ひらひらと泳いでいる

     この手の甲の背後で
     私の眼はつめたいなげやりの
     まなざししか持てない
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この詩は詩集『雪花石膏(アラバスタ)』に載るもの。
手の皺を見て人生の残年の心情を深くえぐり出した。
詩人というものは、時に非情な心境になって自分を見つめ、さらけ出す。
詩人とは哀しい存在である。

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